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社説「島伝い」

2008年12月15日

いい年忘れにするために

12月もなかば、2009年の扉がすぐそこに近づいています。世界銀行やシンガポール金融庁などが最近発表した経済関連の来年の予測は軒並み横ばいか下落。残念ながら年明けからぱっと明るい見通し、という訳にはいかないようです。
もっとも、これらはあくまでも現時点での予測であって、必ずしもその通りになるとは限りません。この先数年は見通しが暗いと言う人もいれば、来年後半には景気は回復に向かうと予測する専門家もいます。ただ、不景気の影があちこちに見られる現在、大事なのはやはり気持ちの持ち方、そして健康。強い気持ちを持って、周りに影響され過ぎず、自らモチベーションを高めるように心がけるべきでしょう。

 
今の時期は、忘年会シーズンまっ只中という方も多いことでしょう。いい形で文字通りの年忘れにして、今年はちょっと良くないことがあったとしてもくよくよ考えず、笑顔で新年を迎えられるようにするのが得策。もちろん、悪かった点や足りなかった点は反省しなければいけませんが、後悔してばかりで沈んだ気持ちになるよりは、来年の景気付けになるような明るい気持ちを持つようにしたいものです。

 
忘年会といえばお酒がつきもの。あるインターネット・サイトで、「男性が飲み会で引いてしまう女性の行動ランキング」というのが発表されていました。1位は「食べ方・飲み方が汚い」、以下2位「携帯電話を頻繁にチェックしている」、3位「自分の隣でタバコを吸う」、4位「気が利かない」……周りの人への気遣いが感じられない行動や不快感を与える行動ばかりで、これでは楽しい会にならなくて当然。また、これは女性に限ったものではなく、男性も同じことをすれば周りが「引いて」しまうでしょう。逆にこれらのことに気をつけていれば、楽しいひと時を過ごせるのではないでしょうか。しっかり楽しんで、来年の干支の丑のように、着実に一歩一歩進んでいけるような体力と活力を蓄えて、新しい年を迎えられるようにしたいものです。

 
本年もアジアエックスをご愛読頂きありがとうございました。皆さま良いお年をお迎えください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.136(2008年12月15日発行)」に掲載されたものです。

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