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社説「島伝い」

2012年1月1日

常により良いものを求めて

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 
また新たな年を、皆様とともに迎えられることを大変嬉しく思います。おかげさまで、昨年11月にはアジアエックスも200号に達しました。これまで発行を継続できたのは、読者の皆様ならびに広告主の皆様があってのことです。弊社社員とともに心より感謝申し上げます。

 
2011年は東日本大震災をはじめ本当にいろいろなことがあり、世界各地で様々なことが動いた年でした。日本からシンガポールや東南アジアへ進出する流れが加速したこともそのひとつでしょう。200号記念座談会でも話題になっていましたが、これを日本の「空洞化」ではなく「流動化」と捉え、ただ外へ向かうだけでなく、一旦外に出て上げた成果を、再び日本にも取り入れる流れを作っていくことが必要です。また、シンガポールでも個人情報保護法制定に向けての動きや、外国人就労許可の規制強化、永住権認可の減少など、これまでとは違う新たな動きが出ています。昨年5月の総選挙で政治の潮流に大きな変化が見られたことも、新たな動きに繋がっているようです。従来外国人に対してある意味寛容過ぎるぐらいだったシンガポールですが、地に足を付けて本気で臨んでいく姿勢が無ければ、これからは人も企業も淘汰されていくことでしょう。

 
そのような変化を把握し、最適な判断を下すには、正確な情報を手に入れる必要があることは言うまでもありません。我々もメディアとして、より確かな情報を皆様にお届けできるよう、一層の精進を図っていく所存です。

 
メディアの形態も情報技術の進歩に伴い日進月歩で変化し、企業はもちろん個人での情報収集の方法やコミュニケーション手段もわずか5年ほど前と比べてもかなり違うものになってきています。現状に満足することなく良いものは貪欲に取り入れ、常により良いものを求めて、日本とシンガポールの架け橋となるメディアを目指して参ります。本年もご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

株式会社メディアジャパン 代表取締役社長 内藤 剛志

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.203(2012年01月01日発行)」に掲載されたものです。

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