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社説「島伝い」

2015年10月19日

「目標を達成するためには」

「何歳までに○○する」のように、ある年齢を目標達成の期限にすることがあります。目標を決めたら、やるべきことを整理して、それぞれをいつ、どのような方法で実行していくか、つまり計画を立てます。目標の達成に通常はどのぐらいかかるかを調べて自分の場合はどうするかを考えたり、あまり得意ではない分野については準備期間を長めに取ったり、といった工夫も必要でしょう。短期間で達成できる小さな目標から数年がかりの大きな目標まで、人生は目標達成のための「計画」と「実行」の繰り返しともいえます。

 

計画を立てるためには、目標をしっかり理解することも重要です。仕事においては、会社や上司からの指示が、そのままある期間の目標となる場面もあります。会社やプロジェクトとして何を実現しようとしているのか、計画の実行に必要なものはどこにあって、目標達成の成果はその後誰にどう使われるのか、などの内容をよく理解しないままでは、やるべきことを適切に整理することもできません。

 

また、期限までに目標を達成する上で、シンガポールに住む我々、日本人にとって盲点となりやすいのが季節の変化のなさ。感覚的に暦を把握するのが難しく、「今が何月なのかわからなくなる」と言う人も珍しくありません。きちんと意識していないと、忙しくしている間に月日が過ぎてしまいがちです。

 

この時期に日本にいれば秋の深まりを自然と感じて、誰に言われずとも、年末・年始や来年以降に向けた計画を考え始めたり、今年中にやっておくべきことの整理などにも意識が向きやすくなります。日付ではなく特定の時期が来ればある決まったことを行う、いわば季節をベースにルーチン化した行動がかなりあることに、海外に出て初めて気付いた方も多いでしょう。長い間無意識に行っていたルーチンを見直して、季節の変化に頼らず暦を意識するために自分なりの海外でのルーチンを作る、といったことも必要なのかもしれません。

 

今年も残り2ヵ月あまり、この時期に日本で行っていたルーチンを見直して、今日から年末までの目標を決めたら、計画を立てて実行してみませんか。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.290(2015年10月19日発行)」に掲載されたものです。

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