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表紙の人

Vol.352

2019年11月25日

古賀 暖菓さん

Tommy’s Sake Bar アシスタントマネージャー

 兵庫県神戸市生まれ。2011年6月、15歳の時に父親の転勤に伴い来星した。当地の第一印象は「緑にあふれた綺麗な国」。英語もままならない中、これから始まる学校生活に一抹の不安を抱えつつ、この地を踏んだことをよく覚えているという。

 

 来星前の3ヵ月間、英語塾に通ってみっちり勉強したが、シンガポール特有のアクセントを前に玉砕。インターナショナルスクールではネイティブ英語のシャワーを思う存分浴びたものの、圧倒されてうまく言葉が出てこず、先生やクラスメートと単語とジェスチャーだけで意思疎通する日々が1年近く続いた。

 

 高校卒業後は「英語で大好きな食に関する勉強をする」べく、豪ブリズベンにあるクイーンズランド大学へ。欧米に比べて家族の住むシンガポールに近いことも決め手となった。専攻は栄養学。「膨大な勉強量で、ものすごいスピードで講義が進む。ついていくのがやっとだった」。そんな中、一番の楽しみだったのは、勉学の合間を縫ってのオーストラリア各都市への旅。それぞれが織りなす文化や大自然に触れられたのは貴重な体験だったと記憶をたどる。

 

 大学卒業後は家族のもとへ帰星した。食に関する仕事、かつサービスに携わりたいと考え、飲食店数社に履歴書を送ったところ、一番最初に連絡をくれたのが富寿しグループだった。とにかく会社の印象が良く「ここで働いてみたい」と即決。以来、いつのまにか2年目を迎えていた。

 

 「サービスはオーダーを取って食事を渡すだけじゃない。お客様を迎える前の準備や、送り出した後の片付けも丁寧にやる。表には出ないこういう仕事がとても大事」と語る。もちろん「一番重要なのは顧客とのコミュニケーション」。常に笑顔でいるために心掛けているのが「きちんと食べて、寝る」こと。出来るだけ規則正しい生活を送るようにして、ストレスをためないようにする。

 

 だがクレームがあれば落ち込む日も。そんな時こそ“Nothing is impossible the word itself says I’m possible” ――自分を信じて、街へ繰り出す。「歩くのが好き。ウィンドーショッピングをして、好きな食べ物が見つけられれば大丈夫」。歩いて歩いて、マイフェイバリットを探そう。爽やかな風を感じながら。

 

(聞き手: 内藤剛志 / 写真: Peter Lee)

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