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Vol.322

2017年5月29日

飯塚 千裕さん

シニアトラックライダー 調教助手

web322_Cover1静岡県静岡市出身。高校卒業後に渡豪して競馬学校を卒業したのち、現地の厩舎と牧場で1年半修行を積む。その後日本に戻り、馬のトレーニングの仕事に就いたものの馬に蹴られ骨折するなど怪我を経験し、今後のキャリアについて悩んでいた。その頃、競馬学校のつながりでシンガポールの調教師に招かれて来星し、当地でのキャリアをスタート。複数の厩舎で働いた後、現在は競馬の競技団体であるシンガポール・ターフクラブで競争馬の調教を行うトラックライダーなどを務める。シンガポールでの生活は通算13年目を迎える。

 

競馬の仕事に就きたいと思ったきっかけは、小学生のときに見たオグリキャップのドキュメンタリー番組に感動したこと。騎手を目指すようになったものの、日本では身長150センチメートル以下という条件があったため、身長制限のない豪州に渡ることを決意した。競馬学校で学ぶうちに調教を専門にする騎手「トラックライダー」という仕事があることを知り、現在のキャリアにつながっている。

 

現在の職場では、馬場が開くのは朝6時から10時のみ。1頭あたり15分ほど乗り慣らしを行い、てきぱきと仕事をこなしていく。事務も兼任しており多忙な日々を送っている。仕事で大きな怪我もした飯塚さんだが、それでも自分の育てた馬がレースで勝ったときの達成感は何物にも代えがたいと話す。「今の職場には、中華系やマレー系のほか、豪州やニュージーランドから来ている人もいます。さまざまな人種・国籍の人が、レースで勝つという1つの目標に向かって一丸となって努力できる、そんな仕事はなかなかないと思います」と笑顔を見せる。

 

休日はスポーツを楽しんだり、猫と遊んだりして身体を休める。今後については、「調教師や馬主が連れてきてくれた馬を育て、シンガポールを拠点にいろいろな海外のレースに挑戦したい」と話す。さらには「良い馬を育てて日本の馬主に当地への関心を持ってもらうことで、シンガポールと日本の架け橋になりたい」と志を語ってくれた。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.322(2017年6月1日発行)」に掲載されたものです。

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