シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX表紙の人TOP藤田 友浩さん

表紙の人

Vol.319

2017年3月6日

藤田 友浩さん

FUJI HOLDINGS CO.LTD. FUJI WORLD PTE LTD CEO

Vol307P01_cover兵庫県神戸市出身。大学卒業後、バイクの流通サービスを手がける企業に勤務し、25歳でオートバイ販売店向け買取・卸売サービスなどを行う株式会社BIKESTARS(現FUJI HOLDINGS CO. LTD.)を設立、海外展開の強化に向け2014年に単身来星し、現地法人を立ち上げた。高校時代にハーレーダビッドソンやリーバイスといった米国のカルチャーに魅了され、これらの分野で起業しようと決めていたという藤田さん。大学で経営を学ぶ中、卒業後はニューヨーク行きを決意、昼は大学、夜はアルバイトと、睡眠時間2時間の生活を1年続け、渡米資金300万円を貯めた。しかしフライトの数日前に911同時多発テロが起きる。渡米を断念せざるを得ず、愕然とした。自暴自棄になり、貯めた300万円を3日で使い果たしてしまった。失意の中、求人情報誌で前職の企業を見つけ入社。多忙な日々を送る中で起業への思いが蘇り、24歳で会社を起こすことを決意した。

 

藤田さんが目指したのは、バイクショップ同士で情報を共有し販売促進に役立てるネットワークを構築すること。神戸で始めた活動は、約10年で国内3,000店舗のネットワークにまで成長、流通台数も4万台を超えた。流通範囲は海外にも広がり、アジア各国との取引も年々増加。出張でシンガポールを訪れる機会も多かったという藤田さんは、成長の勢いを感じて当地への進出を決意。人脈もなく英語もできなかったが徒手空拳で単身来星した。「アジアでは現在、空前のオートバイブームが巻き起こっています。日本のバイクはアジア各国でも人気があり、年々市場は拡大しているのでしっかりアプローチしていきたい」。また「日本にはトレンドを生む力がある」と藤田さん。SNSも活用しながら、日本のバイクカルチャーを東南アジアに発信していく。アパレル展開にも力を入れており、おしゃれなライダーファッションを提案することで、バイクに乗りたいという若者を増やすのが目標だ。

 

出張先で時間が取れると、オートバイで街巡りをしている。「グーグルマップさえあればどこへでも行けます」。今後について「オートバイが繋いでくれた縁を大切にしながら、業界の発展に貢献できる会社にしていきたい」と、事業への想いを語ってくれた。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.319(2017年3月6日発行)」に掲載されたものです。

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