シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX表紙の人TOP高瀬 秀次郎さん

表紙の人

Vol.229

2013年3月4日

高瀬 秀次郎さん

ケルビン・チア・パートナーシップ法律事務所 Corporate Affairs Manager。

asiax (49)香港生まれ。父親が外交官で、幼稚園から小学校2年生の初めまでは旧ソ連時代のモスクワに滞在。帰国後は横浜市に住んでいたことから、出身地は横浜と答えることが多い。

高校卒業後は弁護士を目指して東京大学文科一類へ進学。司法試験合格後、司法修習を経て2004年に弁護士登録し、東京で日系、米系の法律事務所に計7年ほど勤務。企業の国際取引や合併・買収、知的財産権案件、倒産案件、訴訟などを担当した。その際、文書が英語であることも多く、英語圏への留学を意識するようになった。
2011年9月より1年間、米国ミズーリ州にあるワシントン大学セントルイスのロースクールへ留学。同級生に日本人は他に1人だけという環境で、何もかも“ビッグ”でゆったりとしたアメリカでの留学生活を楽しんだ。
英会話の練習を兼ねてロースクールの副学部長の部屋を理由を付けては時々訪れていたところ、ある時、同じロースクール出身のアメリカ人弁護士が勤務しているシンガポールの法律事務所で、研修希望の日本人弁護士を探しているとの話を聞いた。卒業後はアジアでの研修を考えていたことから応募したのが、現在の事務所。昨年9月の来星前に当のアメリカ人弁護士は事務所を離れていたため実際に会うことはかなわなかったが、良いきっかけをもらったことに感謝している。
アメリカ中西部にあるのどかな地方都市からシンガポールに移り、日本人在住者も日本食の店も非常に多いことに驚いた。職場から近いマリーナ・ベイ地区は、水辺に人工的な建造物が立ち並ぶ様子が横浜のみなとみらいの風景と重なり、懐かしく感じる。
趣味は大学時代からよく楽しんでいたテニス、読書など。また、小さい頃からサックス奏者の渡辺貞夫に憧れていて、弁護士になって3年目ぐらいからプロのサックス奏者について習っていた。現在は愛用の楽器を日本に置いてきているために吹くことができず退屈している。
3月末よりベトナムのホーチミン・オフィスに転籍予定。今後も東南アジアにおいて信頼される日本人弁護士として活躍することを目指している。プライベートでは良き生涯のパートナーを見つけることが目標。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.229(2013年03月04日発行)」に掲載されたものです。

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