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表紙の人

Vol.230

2013年3月18日

三井所 由佳子さん

全日本空輸株式会社・アジアマーケティング室 マネージャー。

asiax (48)神奈川県横浜市出身。大学卒業後、1997年全日本空輸株式会社入社。羽田空港でグランドホステスとして6年間勤務。

外からは華やかに見える世界だが、勤務時間が午前3時開始と早かったり、終了が深夜に及んだりと不規則で体力を要する。搭乗客の荷物を持ってゲートまで走ることもしばしば。中学・高校時代に陸上で中・長距離走に取り組んでいたことが少なからず役立った。
2003年に本社営業推進本部へ異動。国内線の座席管理の仕事を任されたものの、しばらくは空港での業務に未練があった。やがて、社内には空港以外のさまざまな業務があることが見えて視野が広がり、いろいろなことにチャレンジしたい、と考えるように。英語力をつけるために会社の休職留学制度を利用して1年間サンフランシスコに留学した。
意志が強いタイプではないので、敢えて厳しい環境を求めてビジネススクールへ入学。クラスはディベートやプレゼン形式がほとんどで、アメリカ人をはじめ世界各国から来た生徒たちの積極的な発言に圧倒された。正しい英語を話すことより自分の考えを伝えることが大切なことに気づき、積極的に話すことにより英語も上達。日本とは大きく異なるプレゼンのやり方などもとても参考になった。
日本に帰国後、再び同じ部署で国際線の座席管理を担当。1年半後には航空連合であるスターアライアンス日本事務局での仕事に携わった。ドイツにある本部とのやり取りや、ほかの加盟航空会社の取り組みなどを知ることは、エアライン業務におけるスキルアップを図るとともに、仕事にもやりがいを感じた。再び本社の営業推進本部へ戻り、アジア各国の国際運賃の政策およびユナイテッド航空との共同事業を担当。半年後、部署がアジアマーケティング室としてシンガポールに設置されることになり、2012年4月に来星した。
この1年間は、部署の立ち上げで多忙だったが、ほとんどは業界未経験者だったシンガポール人スタッフも一生懸命勉強してスキルが上がった。ようやく仕事の基盤ができてきたので、これからはプライベートでもいろいろな人との交流を図り、余暇も楽しみたいと考えている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.230(2013年03月18日発行)」に掲載されたものです。

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