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表紙の人

Vol.238

2013年7月15日

岡本 直己さん

ケルビン・チア・パートナーシップ法律事務所・Foreign Legal Advisor。

asiax (40)兵庫県神戸市出身。灘高等学校卒業後、東京大学法学部へ進学。2005年、弁護士資格を取得し、大阪の弁護士法人御堂筋法律事務所に入所。

湾岸戦争が勃発した中学生のころ、各国が紛争を解決するために調停団を送る様子をニュースで追いかけ、外交官への憧れが生まれた。しかし、大学時代、起業を目指す友人や知人を手助けする機会があり、そこで吸収できる専門知識や達成感に心が満たされるのを感じ、身近な人たちの力になりたいという思いへと変わる。日本での弁護士時代の6年間は激務であったが、すべて自分の力になった。そして、東南アジアへ進出する企業が増え始めたころ、法務サービスを提供できる日本人弁護士の需要を感じ、自らが日系企業のグローバル展開をサポートする役割の担い手になりたいという思いに駆り立てられた。そのために、まずは世界中から法律実務家が集まる米国のロースクールで学びネットワークを広げ、その後に東南アジアの現地法律事務所で経験を積もうと、具体的なビジョンを描いた。
2011年、妻と子ども二人を連れてシアトルへ。アジア法の学科があるワシントン大学ロースクールへ留学し、法学修士号を取得。その後、司法研修所での旧友を介して、ケルビン・チア・パートナーシップ法律事務所と巡り合い、2012年8月に来星。Foreign Legal Advisorとして、会社法やジョイントベンチャー、労働法など幅広く、日系企業の法務サポートに従事する。また、シンガポールに限らず、ミャンマー、インドネシア、カンボジアなどの案件も取り扱う。
休日は、6歳の息子と4歳の娘と一緒に時間を過ごす愛情多きパパに変身する。子供たちに熱帯の自然や動物を見せてあげようと、家族で公園や自然保護区に出かける。ケントリッジ・パークからビボシティまでのウォーキングルート「サザン・リッジ」をゆっくりと歩く。また、友人とは家族ぐるみでバーベキューを囲んで、和やかなひと時を過ごす。そんなシンガポールライフもあとわずか。帰国後は、元の法律事務所に復帰し、シンガポールで得た知識や経験、縁を大切にしながら、それらを活かし、発展させていきたいとの強い思いを抱いている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.238(2013年07月15日発行)」に掲載されたものです。

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