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表紙の人

Vol.248

2013年12月16日

シャーリー・ウォン(Shirley WONG)さん

キャラ弁アーティスト兼ブロガー。

asiax (30)シンガポール出身。手先が器用で切り絵や絵画、粘土などアートクラフトに夢中な少女時代を過ごす。ハローキティなどのキャラクターやアニメに出合ってからは、可愛いものに心奪われ、日本に憧れるように。

高校卒業後、趣味のダンスを続けながら、南洋理工大学(NTU)に通う。卒業後もダンスを続け香港アカデミー・フォー・パフォーミングアーツでディプロマを取得。コンテンポラリーダンス専門のダンスカンパニー、アーツ・フィッション・カンパニーに所属し活躍するも、けがで故障したことがきっかけでダンスを断念。そこから、大好きな日本への情熱が花開く。
会社員として働くようになった2010年より、毎日お弁当を持参。日本のお弁当の料理本で目にしていたキャラ弁を作り、同僚をアッと驚かせる。キャラ弁アーティストの誕生である。念願叶って日本への旅行を実現し、日本の魅力にどんどんはまっていく中で、京都ではクッキングクラスに参加して、出汁の取り方やポン酢、厚焼き卵など和食の基礎を習得。日本で販売されているお弁当箱や飾り付けを手に入れ、ものを使って表現していくことが好きなアーティスト魂に拍車がかかり、お弁当作りの熱も高まっていった。キュートなランチを作るためのアイデアをシェアして、多くの人と繋がりたいという思いが募り、2011年、日本語と英語のブログ「Little Miss Bento」をスタートさせた。その後も、弁当箱を国内外に販売する京都の会社Bento & Coのキャラ弁コンテストで優勝し、現在は同社のブログも書いて、世界にキャラ弁アートを発信している。
今一番幸せな時間は平日の早朝、毎朝5時から始めるお弁当作り。前日夜にスケッチしたお弁当のイメージを実際に作り上げていく。週末は、キャラ弁作りのワークショップを開催することもあり、キャラ弁アーティストとしての活躍も目覚ましい。キャラ弁レシピ本出版の夢さえ、すぐにでも叶いそうな勢いだ。自由時間の過ごし方は、何時間でも過ごせるという日系スーパーマーケットでのお買い物。「Loving what I do!」と宣言するだけあり、可愛いものに囲まれ、可愛いものを作り上げていく――そんな美味しい日々の幸せを味わっている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.248(2013年12月16日発行)」に掲載されたものです。

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