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表紙の人

Vol.258

2014年6月2日

冨田 光欧さん

全日本空輸シンガポール支店長兼アジアマーケティング室長。

asiax (20)米国ボストン生まれ、兵庫県育ちの阪神ファン。父親の仕事の関係で家庭に外国人の来客がある環境で育ったことも影響し、「世界の中で働く」夢を持ち1987年に入社。工学部出身で入社から9年間は整備部門に勤務したが、その後営業やマーケティング部門に異動。2007年からは3年間のロサンゼルス支店への赴任も経験した。

2度目の海外赴任となったシンガポールではシンガポール支店長に加えクアラルンプール支店長やアジアマーケティング室長も兼ねる。同社のモットーは、機内だけでなく航空券の予約から到着まですべての場面で高い品質のサービスを提供することだという。日本人以外にも高品質なANAブランドを浸透させることを目指し乗り込んだ当地の印象は「住環境、治安、すべてが想像以上。洗練されていて住みやすい都市」。実際に生活を始めてみて、当地の人々には同社の質の高いサービスを喜んでもらえる素地がある、と自信を深めた。「一度乗っていただければ必ず満足してもらえる。そのきっかけを作りたい」。そのため、今後は当地に根付いた企業とのコラボレーションなどを通して「シンガポールの人々に親しみを感じてもらえるような仕掛けも考えていきます」。
プライベートでは幅広くアウトドア活動に取り組む趣味人でもある。子供の頃の石拾いが高じて始めたのが鉱物採集。国内はもちろんアメリカやメキシコなどでも水晶などの採掘をしたほどで、自宅にも鉱物をディスプレイする棚を設置した。「家族には呆れられていますけど、人類の歴史より遥かに長い歳月をかけて大自然が作りあげた神秘を感じます」。ただ、シンガポールには鉱物採集できる場所が無いのが残念とのこと。
シンガポールでは最初の休みにさっそくバスに乗ってスンガイ・ブロー湿地保護区を訪ねたという。途中、土砂降りの雨に見舞われながらも「都会的なシンガポールの中にもこういうところがあるとは」と、オオトカゲやカワセミなどの観察を楽しんだ。
さらに現在計画しているのはもう1つの趣味の釣り。マレーシアにはバショウカジキを狙えるポイントがあるとの情報を得て釣り仲間を募集中という。「釣った魚を自分でさばいて仲間と宴会ができれば最高です」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.258(2014年06月02日発行)」に掲載されたものです。

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