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表紙の人

Vol.271

2014年12月15日

近賀 ゆかりさん

なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)/アーセナル・レディース所属。

asiax (7)2014年12月11〜13日に来星し、講演会やエクササイズ教室、子供向けのサッカー教室などを開催。自身の子供時代は毎日、日が暮れるまでサッカーボールを蹴り続けていたという。子供たちには、「まず一番にサッカーを楽しんで続けてほしい。楽しむことが一番大切。得意なことをどんどん伸ばして、毎日ボールを触ってほしい」とメッセージを送る。

神奈川県横浜市出身。2005年に女子日本代表に初召集された。主力ディフェンスとして2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)で優勝、2012年のロンドンオリンピックでは銀メダルを獲得した。
今年は、ロンドンを本拠地とするイングランドの名門アーセナル・レディース入団という大きな挑戦の年だった。「スピードやパワーがすごい。フィジカル面の強さを最大限生かしている印象です。それから、シュートの意識も高い。不利な体勢からもとにかく打つことに驚いた」。それまでのサイドバックから、センターバックへのポジション変更なども経験。6月のイングランドの大会「女子FAカップ」では自身も得点し、アーセナルの優勝に貢献した。「新しい発見が盛りだくさんの2014年でした」。初の海外生活について、「ロンドンは『ご飯がおいしくない』という噂があって不安でしたが、実際はそんなこともなく、和食レストランも充実して何も心配はないです。困っているのは自炊する時に薄切り肉が手に入り辛いことぐらいですかね」と笑う。オフには流行のカフェでのんびりとした時間を過ごすのが楽しみだという。生活面でも充実した1年になったようだ。
女子日本代表としては、来年6月に開幕を控えたW杯での2連覇が目標だ。今年10月、W杯開催地で行われたカナダ代表との国際親善試合で、2戦2勝を果たした。「久しぶりの代表戦。すごくフレッシュな気持ちで臨みました。また皆とやれる楽しみがあり、いい結果につながったことも良かった」。一方で、外国人選手の高さの脅威や、カウンター攻撃の際の守備、相手の攻撃スタイルの変化にすぐ対応できなかったことなど、数々の問題点も感じたという。W杯に向け「まずは個人のレベルを上げ、代表に呼んでもらえるようにスキルを磨いていきたいですね」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.271(2014年12月15日発行)」に掲載されたものです。

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