シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX表紙の人TOP大嶋 茂雄さん

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Vol.279

2015年5月4日

大嶋 茂雄さん

KYOCERA Communication Systems Singapore Pte. Ltd.、アジアセールス & マーケティング部門シニアマネージャー。

asiax (1)東京都出身。日本大学経済学部を卒業後、自動車のディーラーを経て、2005年に京セラコミュニケーションシステム株式会社に入社。ディーラー時代に培った新規顧客開拓の能力を見込まれ、企業向けシステムセキュリティ事業の立ち上げ担当となる。

同2005年に個人情報保護法が全面施行された流れを受けての新規事業。営業1名と技術者2名の計3名体制という、まさにゼロからのスタートだった。「IT業界での経験がなかったため、お客様の案件と向き合いながら、知識をコツコツ蓄えていく感じでしたね。しかし辛いという気持ちはなく、お客様にセキュリティの大切さをお伝えしながらサービスをご提案するやりがいがありました」。
企業のシステムセキュリティ対策の重要度に比例して、部署も十数人の営業スタッフを抱えるまでに成長。営業部長として新たな商材の企画やブランディングに携わった。そんな中、東南アジアでの京セラグループのサポート強化や外販ビジネスの立ち上げが決まり、KYOCERA Communication Systems Singapore Pte. Ltd.の担当として赴任となる。2013年シンガポールでの個人情報保護法(Personal Data Protection Act 2012、PDPA)施行にともなっての任命だった。
シンガポールでは法律が施行されたものの、PCからの情報漏洩や従業員のPC利用管理などセキュリティ対策への意識は現場にあまり浸透していない状態だという。「今のシンガポールは、企業のシステムセキュリティ対策についての啓蒙が必要な状況も含め、まさに日本での立ち上げ時と同じ。今後、非常にビジネスチャンスがあると感じます」。現在は企業向けの情報漏えい対策ツール「LanScope Cat」の販売を通し、システムセキュリティの重要性を説いている。そんな仕事のかたわら、足を運ぶのはチョンバル周辺で、家族と共にマーケットを訪れたり、ローカルのレストランで食事を楽しんだりしている。
「会社の任を負って来星したからには、成功も失敗も含めいろいろなチャレンジをしたい。守りに入らず、自分の名を残せる存在になりたいと思います」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.279(2015年05月04日発行)」に掲載されたものです。

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