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武田 段さん

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AsiaX Vol.161

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DAN TAKEDA FLOWER & DESIGN PTE. LTD. フラワーアーティスト。横浜市出身。大学卒業後、飲食関連企業に就職したが業績が悪化、入社2年目で社員の3分の1が解雇となり、不運にもその内の一人に。

そこからもう一度自分を見つめ直し、何が好きか考え抜いた結果、花の世界に入ることにした。以来「花屋として独立したい」という思いを胸に、複数の店で修行しながら経験を積んだ。


ある日、シンガポールに住む友人が「シンガポールにはいい花屋がない」と言うのを聞いて、「これは行くしかない!」と思い、下調べのために来星。その数ヵ月後の2008年7月、シンガポールでDAN TAKEDA FLOWER & DESIGNをスタートさせた。


始めたばかりの頃は仕事が無く、勢いで来てしまった反動でものすごく不安になって泣いて過ごした。花を作れることと仕事を取れることは別だとはじめて気付いたという。有名ブランドのショップや小奇麗な店を見つけると飛び込みで営業をかけ、日本から来た花屋です、写真を見てください、と身振り手振りで必死になって伝えた。やがて少しずつ仕事が取れるようになり、相手の求めているものや期待していることを汲み取ってオリジナルの花を作り続けた結果、今ではLOUIS VITTONやGUCCIなどのディスプレイを飾るまでになった。


花を作る時は、魂を込めることを常に心がけている。注文したお客さんはもちろん、花を受け取る相手にも、期待以上のことをしたい、驚かせたい、感動を与えたい、と常に考えている。


花の仕入れから営業、花作り、配達など平日は忙しい上に昨年から土曜日にクラスを開始、週末でも配達が入ったりとなかなか休みが取れないが、毎週日曜日の朝はソフトボール・チームTowersの練習に参加してリフレッシュ。この時ばかりは花のことを忘れ、思い切り楽しんでいる。


2010年のテーマは「リアル花屋」。まだまだ未完成なので、一流の本物の花屋になるために、もっと花と向き合い、自分のスタイルを磨きたいという。また、今後はローカルスタッフの育成にも力を入れたいという。それがこの国への貢献にもなると考え、妥協することなく自分と同じような情熱を持つ一人前の花屋を、一人でも多く育てたいと願っている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.161(2010年02月01日発行)」に掲載されたものです。
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