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古きよき日本を歩く。これぞ親子レジャーの決定版!

古きよき日本を歩く。これぞ親子レジャーの決定版!

私、全然知らなかったんですけれど、東京・武蔵小金井(中央線で新宿から行くと吉祥寺から4駅目)に「江戸東京たてもの園」なる施設があります。知人に、「こないだ行ってきたんだけど、すごく面白いよー」と言われ、興味がむくむく。なぜならそこは、文化財級の建物が、取り壊しを免れてここに集められているというのです。宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」の作画のモデルにもなったというのですから。簡単に説明すると、ここは屋外博物館という分類に入るようです。現在、江戸時代から昭和初期まで27棟の復元建造物があり、その多くは実際に靴を脱いで中に入ることができます。ですので、女性の皆さん、ここに行くときにブーツはナンセンス。ムーディーな男性の皆さんも、紐の面倒くさい革靴なんかで来ちゃあ、TPOに合いません。ぱっと脱げて、さっと履ける足元で参りましょう。


では、何があるかというと、2.26事件で暗殺された政治家、高橋是清の邸宅(彼はこの家の2階で暗殺された!)、三井八郎右衛門邸(終戦後、麻布に移築された三井財閥本家の和風邸宅)など。他には江戸時代の農家の家、昭和初期の洋風邸宅などなど。写真館では昔ながらの「写真機」で撮影することもできます。


私自身のお気に入りは、「東ゾーン」と呼ばれるエリア。一つの街のように構成されており、メイン通りの奥には「子宝湯」。これこそ、映画「千と千尋の神隠し」のメイン舞台である銭湯のモデルにもなった宮造りの銭湯。元は足立区にあったそうで、大きな富士山の絵がどーんと飾られ、いかにも銭湯!という感じです。その隣にある「鍵屋」はいわゆる居酒屋。でもね、ここのカウンターによいしょと腰をかけると本当に居心地が良くて動けなくなるんですよね。まあそれは疲労と、私が酒好きというのがあるかもしれませんが(苦笑)。ほかにも昔ながらの酒屋さんや化粧品屋さん、文房具屋さんなどがあり、交番にはきちんと昔の制服のおまわりさんが。空き地に土管だけの広場(まさにドラえもんの空き地)では、ベイゴマや竹馬を楽しめます。お父さんが自慢げにベイゴマを披露しようとしたけど、久々すぎてうまくできない。そこには達人級のおじさんが見て、子どもはそっちに釘付けになっていました。お子さんと行く際には、事前練習が必要かもしれませんね。


結構、広くて、階段の上り下りなんかも多いので疲れますが、車椅子の方用にエレベーターも設置されているという親切ぶり。家族みんなで楽しめること間違いナシですから、ぜひ日本に来た際は、足を伸ばして武蔵小金井へ行ってみてはいかがでしょう。今年は終わっちゃいましたけれど、小金井公園内ですから、春はお花見にもいいですね。

文=Tommy(東京在住・雑誌編集者兼ライター)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.144(2009年05月04日発行)」に掲載されたものです。
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