東京も夏です。去年、小泉首相の呼びかけで一躍話題となったクールビズ。今年もノーネクタイに半そでシャツといった姿がちらほらと街中で見られるようになりました。デパートのスーツコーナーで見かけるクールビズ商品の割合からみると、何だか少ないような気も…。と思っていたところ、「社内ではネクタイ&ジャケット無しでいいけど、やっぱりお客さんに会うときはそれじゃダメだからね」と言う友人サラリーマンのぼやきを聞いて、なるほどと納得。オフィスの中を覗くと、クールビズの普及率はもう少し高く見えるのかもしれませんね。
このように、今年もクールビズに取り組む日本。プロ野球球団、ヤクルトスワローズだって練習にクールビズを取り入れるくらい熱心です。目的はもちろん温暖化対策。地球規模で進む環境破壊に歯止めをかけるため、わが国日本がホスト国となって制定された京都議定書は、2008~2012年にCO2の排出量を1990年を基準に6%削減するのが目標なのですが、現状で日本の目標達成はほぼ絶望的だそう。経済が活性化すればエネルギーの消費量はおのずと増えるもの。長年の不景気から少しずつ脱出しつつある日本において、景気とCO2の排出量は比例して上がっていってしまうのです。
もっとも、企業にとって環境問題はイメージアップを図る絶好のチャンス。大手になればなるほど、温暖化対策には真剣です。服装のみならず、エアコンの設定は28度、紙ゴミの量までチェックされたり、お昼休みの消灯など徹底されているところも多いのですが、それでもCO2が減らない日本社会。「環境をとるか、経済をとるか」という究極の選択にも似た状況に迫られているのかもしれません。
かくいう私も、昨年の夏に壊れたエアコンをついに取替え、新品の涼やかな風を堪能中…そんな悠長なことを言っている場合ではない!と、深刻な環境問題であることは知っていても、普通に暮らす上でその危機感を実感しにくいというのが本当のところ。
シンガポールも今年4月に京都議定書に調印。取り組みが本格化するのはこれからでしょうが、南の陽気なお国柄に、このちまちまとした節約生活がどこまで受け入れられるかがポイントになりそうですね。
クールビズに比べてまったく日の目を見ることなくシーズンを終えてしまったのがウォームビズ。エアコンにおいていえば、冷房設定を1度上げるよりも暖房設定を1度低くする方がCO2の排出抑制には効果的だそう。冬のないシンガポールでその心配は無用ですが、知っておいて損はありません。日本も小泉さんの任期があと数ヶ月に迫ってきました。ほかのもろもろの問題はともあれ、次期首相には小泉さん以上に温暖化対策に積極的であって欲しいと願うばかりです。
文=Tommy(東京在住・雑誌編集者兼ライター)
|
TOKYO HOT TRENDトップページ |
|
Copyright © 2003- MEDIA JAPAN PTE LTD. All Rights Reserved.