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「ワンセグ」か「音楽」か。エンタメ化進む日本のケータイ事情最前線

「ワンセグ」か「音楽」か。エンタメ化進む日本のケータイ事情最前線

日本で本格的携帯電話サービスが普及して、まだ20年強。日本のコミュニケーション文化を大きく変化させた携帯メールだって、携帯が娯楽ツールとして認知される大きなきっかけとなった写メールだって、ようやく成人を迎えたまだまだひよっこなのです。
そんな携帯電話業界で今最もホットなのが、「ワンセグ」と「音楽」。音楽はさておき、まずはワンセグって何ぞやという方にご説明。日本のテレビ放送はこれまでのアナログ放送から2011年に完全地上デジタルビジョン放送へと切り替えられます。ワンセグはその地上波デジタル放送を携帯などの移動端末で観られるというもので、日本の地上テレビ放送は13のセグメントに分かれていますが、携帯の場合は解像度が低くてすむ「1セグメント放送」であることから、「ワンセグ携帯」と呼ばれています。
ドコモ、au、ボーダフォン(ソフトバンク)各社から発売中のワンセグ携帯ですが、実はユーザーの期待に反して大きな収益を望める分野ではないことから、どこもあまり乗り気ではないらしい。テレビ付き携帯は電池を大きく消費してしまうなどの難点もあるし、ワンセグ搭載がメールや写真のように携帯電話機能の当たり前になる日はまだまだ先かも。
一方で、各社が今もっとも力を入れているのが音楽ケータイ。音楽をダウンロードして携帯端末をプレーヤーとして使えるサービスで、特に意欲的なのはau。他社に先駆けてau専用の音楽配信サービス「LISMO(リスモ)」を立ち上げたり、本体に2000曲もの音楽を保存しておける容量を持つHDDを内蔵した機種も登場しています。とはいってもRISMOを十分楽しめるハイスペックモデルも今はまだまだ少ないので、これから更に期待したいところ。音楽ダウンロード配信サービスについては一歩遅れをとっていたドコモも、年内に発売される3.5Gから本格参入。iPodなどの進化する音楽メディアの人気も手伝い、今後もさらに白熱しそうな勢いです。
「電話を携帯する」という本来の目的を大きく飛び出し、日進月歩で複合メディア「ケータイ」へと進化する携帯電話。テレビ、写真、メール、音楽、ウェブ。さらに今はSuicaやEdyといったプリペイド方式の搭載に加えて、クレジットサービスも開始して電車の改札だってお買い物だって携帯ひとつで済むようになりました。そのウチに家のカギをケータイで開ける、病院で保険証の代わりにケータイを出すなんていう日がくるのかも。

文=Tommy(東京在住・雑誌編集者兼ライター)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.077(2006年07月03日発行)」に掲載されたものです。

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