今回から2回にわたって、過去7回の「ものの考え方」フレームワークを応用したビジネス報告書の作成方法をご紹介します。
弊社講師がよく言いますが、報告書やプレゼンテーションは、「Tell, Tell, Tell」が第一義です。つまり、読み手・聞き手が「ん?」と感じることがないよう理路整然としている必要があります。そのためには、そもそもの目的と結論、それに至った論理を明確にすることが大切です。
報告書を書くときは、まず目的を明確にする必要があります。自分は何のために報告書を書くのか?読み手は誰か?読み手にどうしてほしいのか(期待することは何か)?を明確に自身の中で理解することが必須です。ここで言う、「読み手に期待すること」とは、読み手に知っておいてほしいのか?理解してほしいのか?判断してほしいのか?行動してほしいのか?を指します。
アカデミックな世界での論文は、結論は最後にきますが、ビジネス文書では、報告書の目的に沿った結論を冒頭に入れるのが通常の書き方です。その理由は、毎日誰もが忙しい中で、報告書の冒頭を読んだだけでも、報告書が主張していることを知ることができるようにするためです。最終的なゴールを知って文章を読むのと、知らずに文章を読むのとでは、理解のスピード・深さが全く違うことは皆さんご経験されていると思います。
文章が長くなる場合は、段落の先頭に見出しを入れるとわかりやすいレポートになります。これは、上で述べているように各段落の主張を最初につかんでもらうことで、後の文章の理解度を深めるためです(場合によっては、以下の文章を読み飛ばすこともできます)。見出しを入れられない場合でも、各段落の先頭の文章を、その段落で一番伝えたいことから書きだすと見やすい報告書になります。
ここまで読まれて気がつかれた方もいるかもしれませんが、「よい報告書」と一般に言われる文書は見出しや段落の最初の文を読むだけで報告者の意図が理解できるもの、良くない報告書は逆です。つまり、全部読まないと分からない報告書です。全部読んでも分からないのは……いわずもがなですね。
協力=サイコム ブレインズ(アジア) プライベート リミテッド
文=Sandy齊藤
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