多くの方が、「管理職についたらMBA的な勉強をして、基礎的な経営学を身につけなくてはいけない、またそれは結構大変なことである」と思ってらっしゃると思います。確かに、欧米に限らず、中国でも、また東南アジアでも「MBAはビジネスにおける共通語である」というのが常識です。
けれど、毎日業務に忙殺されている私たちに、2年、3年と職場を離れてMBA取得のためにじっくり勉強する余裕はあるでしょうか。もちろん、パートタイムで勉強する、というのはひとつの方法ですし、それをされている方々は欧米にとどまらず、日本でも、中国でも、タイでも、そしてここシンガポールでもいたるところで見られます。
経営学を勉強しなくてはならない立場であるし、またしたいと思っていても出張が多いとか、残業が多いとなるとなかなか現実的でないし、家庭を持ってらっしゃる方は特に制限もあるかと思います。
そこで、ぜひ、お試しいただきたいのが、「身の回りMBA」です。
たとえば、今日取引先に行く途中で、MRTに乗って移動したとします。駅の改札口を通る時にある広告を見たとします。なぜこの広告はここに貼られているのか?なぜ他のツールで広告をだしていないのか?なぜこの大きさなのか?どれくらいの費用対効果があると考えられるか?などなど、想いを馳せるわけです。
これは、まさにMBA科目の一つ、【マーケテイング】の中の、「マーケテイング・コミュニケーション」を考えています。
また取引先から戻る際、「QBハウス」を見たとします。QBハウスは日本から上陸した10分10ドルで散髪をしてくれるまさに超時間節約サロンです。これを見たときにも、なぜ10ドルなのか?ビジネスモデルは?誰がターゲットなのか?セグメンテーション、ポジションニングはどうなっているか?優越性は?初期投資はどれくらいだろうか?1日どれくらいの人が来るのかな?もっと客を呼び込むとすると?ROIはどんな感じかな?と総合的に考えるわけです。この思考の中にはマーケテイング、財務、戦略立案を含み、一人でケーススタデイをしていることになります。
「身の回りMBA」を毎日やっていると実際のビジネスの中でも頭が自然とそう働きます。騙されたと思って30日続けてください。大学の教授が出すような正解を出す必要はないのです。「頭の準備体操」をすることと、それを習慣づけることに意味があるのです。
協力=サイコム ブレインズ(アジア) プライベート リミテッド
文=Sandy齊藤
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