コラム

シンガポールのクルマ事情

シンガポールを走行している車輌は何故新しいのか??

シンガポールで走っている車輌は、何故新しい車輌が多いのか?

その理由を説くにはARFとCOEという2つのキーワードを知っておく必要があります。

日本車(新車)の場合、日本での車輌価格と比較すると当地での販売価格は日本の2.5倍から3倍ほどの値段です。

これは輸入車両の課税対象額に対しての輸入税(20%)と、物品税であるARF(Additional Registration Fee)と言われる追加登録費用が課税対象額に対して100%掛かる為です。

更にCOE(Certificate of Entitlement)と呼ばれる車輌取得権利証を入札会にて落札する必要が有ります。(2009年7月現在S$15,000~S$18,000)

ただしARFは、車輌を10年使用した段階でも支払った額の50%が戻るスクラップ返金システムがあります。

また、車輌を5年しか使用せず、5年以内で登録抹消した場合は、ARFの75%が返金され、かつCOEも50%ほど返金されるシステムになっています。

したがって、車輌の初年度登録後3年過ぎた辺りから登録抹消をし、スクラップ返金を受け、車体を業者へ売却し新車に乗り換える方が多いため、シンガポールを走行している車輌は他国に比して稀に見るほど新しい車輌が多いのです。

では実際に車輌登録年別の分布を見てみると、初年度登録から3年以内で60%弱、5年未満まで入れると90%近くを占めます。

2008年車輌登録台数分布【陸運局(LTA)資料より抜粋】
年数 台数 比率
1年未満 96,945 17.60%
1年以上3年未満 222,911 40.50%
3年以上5年未満 162,962 29.60%
5年以上10年未満 43,824 8.00%
10年以上 23,813 4.30%

参考までに2008年度メーカー別の新車登録台数は、日本車だけで全体の70%強になります。さすがJAPAN BRANDです。ちなみにフェラーリは264台売れていますが、日本国内では728台の新規登録がありました。日本と比べると登録台数は少ないものの当地でフェラーリを良く見かけるのは、同じ車を何度も見ているとか見ていないとかの都市伝説もあるようです……信じるかはあなた次第です。

LTA資料サイト

文=(JUN TAIYO (S) PTE LTD

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.150(2009年08月03日発行)」に掲載されたものです。
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