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シンガポールのクルマ事情

新車登録権利書(COE)― COE落札価格が決まるまで

前回、新車購入の際に必要となる新規車両登録権利書(COE、Certificate Of Entitlement)の価格は月2回実施される入札会で決まるということをお話しました。では、具体的にどのように決まるのでしょうか。

COEカテゴリーAのある回での発行数が2,035だったとします。その場合、1番入札価格の高いものから順に2,035番目までが落札に成功となります。また、高い順から2,035番目の入札価格が、最終落札価格となります。

昨年11月5日の入札会では、カテゴリーAのCOE発行数が1,852枚ありました。しかし、COE入札時間5分ほど前まで入札者が1800人と供給を大幅に下回り、落札可能価格が$1を付けていました。残り時間数分の所で、安いので新たな入札者が増えましたが、締切の時点で1,852番目に高い入札額が$2だったため、最終落札価格が結局$2となりました。

今までにこの様なCOEの急落はあったのでしょうか?実は、過去にも何度かありました。
1997年12月:

大型車向けCOE(カテゴリーB)価格が$64,100から$50まで暴落。

アジア通貨危機にあった時。山一証券破たんなど。

2001年6月:

小型車向けCOE(カテゴリーA)価格が$32,100から$120まで暴落。

世界的なドットコムバブルの崩壊。

2008年11月:

小型車向けCOE(カテゴリーA)価格が$10,455から$2まで暴落。

(今回)サブプライム問題。アメリカ発金融市場破たん。
今後のCOE価格の予想

市場経済傾向は、やはり非常に悲観的にならざるを得ないようです。また、来年の3月に2009年5月から2010年4月末までのCOE発行部数の発表がありますが、大幅な削減が予想されます。

また、その時期は'09年度の予算発表の時期でもあり、自動車の輸入税軽減が発表される可能性がありますので、一概に今後のCOEが下がるとは予想し難いと思います。

来年3月までのCOEは、低迷が続くかと思いますが、それ以降はCOEの発行部数や車両に関する税制の動向を見る必要があるでしょう。

文=木田泰嗣(JUN TAIYO (S) PTE LTD

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.137(2009年01月01日発行)」に掲載されたものです。
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