前回、免許証にポイントが付与されるしくみと、スピード違反の場合の減点、罰則について説明しました。今回は飲酒運転の場合と、ポイントのリカバリについてお話します。
酒気帯び検査は、呼気中のアルコールの濃度を調べる検査と血液中の濃度を調べる血液検査があります。呼気中に35mg/100ml以上、または血液中に80mg/100ml以上のアルコールが検出された場合は、飲酒運転とみなされます。また、多量のアルコールが検出された場合はその場で取り押さえられ、翌日まで(アルコールが抜けるまで)警察署に滞在する事となります。アルコールが抜けきった後取調べを受け、その後裁判所の決定が下るまでは、運転免許証は有効になり運転が可能になります。ただし飲酒運転の場合、免許取り消し処分はまず免れません。
飲酒運転の場合
- 初犯$1,000~5,000の罰金刑または6カ月間の禁固刑
- 2回目$3,000~10,000の罰金刑または12カ月間の禁固刑
- 3回目以上今までに支払った罰金の3倍の罰金刑(最高$30,000まで)と3年間の禁固刑
飲酒による交通事故で、人身事故を起こした場合は、鞭打ち最高6回が下されます。
免許取り消し処分を受けてしまうと、最低1年間は運転免許証を取得できません。1年後に教習場で教習を受け直し、運転免許証を再取得することになります。再取得の場合、免許取得までに半年ほどかかる場合もあるようです。
その他に、危険運転や、運転者の不注意に対する減点処罰もあります。これらは、一般人からの通報や、その場に居合わせた警察官が違反行為を目撃して後日通報した場合、現行犯として捕まっていなくても、処罰の対象となります。
減点されたポイントのリカバリ
初心者の場合は、最後の減点処罰後、24ヶ月間無違反にて、12点戻ります。
24点保持者の場合は、最後の減点処罰から12ヶ月無違反で、24点戻ります。
日本のように、30日免停や60日、90日、180日免停がなく、24点を12ヶ月以内(最後の違反から)に消化してしまうと、免許取り消しになりますのでご注意ください。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.101(2007年07月02日発行)」に掲載されたものです。