今回は皆様からもお問合せの多い日本から車を輸入するケースをご説明します。これをみると、何故シンガポールでは車の価格がこれほど高いのかも理解出来ます。今回は新車を輸入するケースです。
例:日産セフィーロ230JK を輸入した場合
日本の車両価格 (CIF S'pore) | 課税対象価格 (0.0.136) | 税金 (136%) | COE | 車両コスト |
| 2,400,000円 | $32,640 | $44,390 | $13,811 | $90,841 |
このように、主に税金・COE等が上乗せされ、日本で購入する場合に比べ購入価格が約3倍となってしまいます。よって、為替やCOE価格の要因にもよりますが、日本から輸入しても、当地で同じ車を購入する場合とほとんど差はなくなってしまいます。
厳密に言うと、課税はOMV(Open Market Value)と呼ばれるその車のバリューに対して課せられます。OMVは日本の車両価格と日本国内でかかった費用等をもとに、当地税関局が決定します。計算方法は公開されず、実際の日本でかかったコストを基にしたものと違う場合もあり、税関局がOMVをいくらに設定するのかは、車両を実際に輸入してみなければわかりません。
それからもう一つ、輸入をする場合、規制の問題もあります。排ガス規制がその一つです。当地の排ガス基準はユーロ4と呼ばれるヨーロッパ基準のもので、日本やアメリカに比べて規制が厳しいのです。例えばスバルのレガシーはヨーロッパ仕様のものが輸入されており、日本仕様のものは当地では輸入出来ません。排気量の大きいアメリカ車などを当地であまり見かけないのも、同じ理由からです。次回は中古車を輸入するケースをみていきます。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.086(2006年11月20日発行)」に掲載されたものです。