今回は事故を起こした場合の最終段階、車の修理及び保険についてご説明します。
修理を依頼した場合、修理工場によって見積もり値段はかなりバラつきが出る場合があります。何故でしょう?それは修理の仕方が違うからです。例えば、へこんだバンパーを修理する場合、叩いてもとに戻すのか、新しいバンパーに交換するのかで値段は違います。この場合、修理後の見た目はほとんど同じなので、安い方を選びたくなりますが、やはり強度が違います。修理を行う時は、単純に値段で選ぶのではなく、どのように修理するか確認してから依頼することをお薦めします。
次に、保険を使って修理をした場合の次回からの保険掛け金の上昇です。これは、その人の保険の「現在の無事故割引率」、「保険金請求額(修理の値段)」によってケースバイケースですし、保険会社によってもその算定方法は違います。下記は損害保険会社T社の例です。
保険金請求金額S$1,000〜10,000の場合
| 現在の無事故割引率 | 更改後の無事故割引率 | 保険料上昇率 | 更改時免責額(車両保険) |
| 50% | 20% | 0% | 変化なし |
| 40% | 10% | 0% | 変化なし |
| 30% | 0% | 10% | 変化なし |
| 20% | 0% | 15% | S$100増加 |
| 10% | 0% | 20% | S$100増加 |
| 0% | 0% | 30% | S$100増加 |
例えば、修理見積金額が5千ドルで、現在の無事故割引率10%(割引率:年間無事故であれば段階的に割引率がアップ)の方が、保険金を使った場合、次回からの保険料は次のように変わります。
- 割引率10%→0%
- 保険金が20%アップ
- 免責額が200ドル増加
ケースによって必ずしもこのようにならない場合もあるので、まずは保険会社に確認が必要ですが、目安としては1000ドル程度の修理金額であった場合は、保険金を使わずに修理した方が経済的には得なケースも出てくるケースがあることを覚えておくと良いかもしれません。保険金を使わなかった場合、翌年の割引率が上がることや免責額が増加することを見落とすケースが多いようです。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.084(2006年10月16日発行)」に掲載されたものです。