皮膚の表面は角質で覆われていますが、頭皮からはがれ落ちた角質の固まりが、ふけと呼ばれるものです。これは、角質の入れ替わりとともに、誰でも多少は生じるものです。これが多くなり過ぎた状態が、一般にいうふけ症です。
ふけには大きく分けて、パラパラと落ちる乾性のものと、黄色調でベタベタした湿性のものがあります。乾性のふけは、頭皮の乾燥だけでも生じることがあります。湿性のふけは、皮脂が多く分泌されるところに生じます。
湿性のふけの中には、頭皮の炎症を伴い、脂漏性皮膚炎の状態になっているものが、かなりの割合で存在します。脂漏性皮膚炎とは、皮脂腺が発達した頭皮などに生じる皮膚炎で、炎症によって角質の入れ替わりが亢進し、過剰な角質が多量のふけとしてはがれ落ちることになります。皮脂の分泌量には、個人差や年齢差、性別差があり、ほかにも、温度や湿度などの環境、生活習慣、食生活、ストレスなどが関係します。
また、脂漏性皮膚炎の原因の一つとして、正常な皮膚にも存在するカビ・皮膚常在真菌(マラセチア菌)の関与が明らかになっています。
脂漏性皮膚炎を生じた場合には、頭皮の炎症を抑える塗り薬や、過剰繁殖した真菌を抑える抗真菌薬、またこれら2つを組み合わせた外用治療が中心となります。
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