シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP【第10回】シンガポールで投資信託での投資を行う方法

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2014年7月21日

【第10回】シンガポールで投資信託での投資を行う方法

第9回のコラムでは、「シンガポールで投資信託での投資を行う方法」についてお話させていただきました。
今回は、「シンガポールで投資信託での投資を行う方法(2)」として、シンガポールでの具体的な投資信託の選び方についてお話したいと思います。

 

 

どうやって投資信託を選んだらいいのか?

投資信託を購入する取引証券会社も決まって、アセットアロケーション(資産配分)も決まって、毎月の積立金額も決まった…そうなると、次は、具体的に購入する投資信託の銘柄を決定しなければなりませんね。 さて、それでは、どうやって投資信託を選んだら良いのでしょうか?
投資信託選びには、世界的有名な投資信託選びのサイトである「Morningstar Asia(モーニングスター アジア)」がオススメです。
アジアでは、中国、台湾、韓国、日本、マレーシア、シンガポールにそれぞれのモーニングスターのウェブサイトがあり、3,936ファンドを扱っています。(2014年5月時点)
シンガポールの投資信託を選ぶ場合には、「Morningstar Asia(シンガポール版)」を利用すると良いでしょう。

 

 

「Morningstar Asia(シンガポール版)」の使い方

「Morningstar Asia(シンガポール版)」では、「Tools」の中の「Fund Selector」(投資信託検索)の検索機能を使って、自身の希望する条件の投資信託を抽出し、選んでいくことになります。
検索する際の条件項目は「Fund Type(投資信託の種類)」「Portfolio (ポートフォリオ)」「Total Net Assets (SGD Mil) 」「Fund Performance & Risk」「Fund Fees and Purchase Details」「CPF Investment Scheme」の6つに分けられており、このうちの「Fund Type(投資信託の種類)」「Portfolio (ポートフォリオ)」「Fund Performance & Risk」の3つはさらに細かい条件を設定していきます。
例えば、「Fund Type(投資信託の種類)」においては、〈Onshore(課税地域での運用)/Offshore(非課税地域での運用)〉〈Morningstar Category〉〈Fund type(投資信託の種類)〉〈Base Currency(運用通貨)〉〈Local Representative(シンガポールでの販売会社)〉〈Investment Provider(投資運用会社)〉〈Distribution Status(利益分配)〉といった項目があり、細かく自分の希望する条件設定をしていきます。
「Portfolio(ポートフォリオ)」「Fund Performance & Risk」についても、同様に細かい項目があり、それぞれの項目を自分の希望する条件を設定していきます。
自分のアセットアロケーションの内訳項目(先進国債券●%、新興国債券▲%など)ごとに、これらの検索作業を全て行うことで、自分の希望する投資信託の銘柄が抽出され、表示されることになります。そして、抽出された投資信託の中から、購入する投資信託を決定し、自身の取引証券会社で購入手続きを行うことになるわけです。

なお、欲張って良いパフォーマンスばかりを条件で指定すると、検索結果が0件になってしまうので注意が必要です。

次回(8月18日発行予定)は「Morningstar Asia(シンガポール版)」を使った投資信託の選び方についてお伝えします。

mikataaプロフィール

三方 麻琴(Mikata Makoto)

M&R Partners Pte. Ltd. Managing Director

– Official site: http://mikatamakoto.jp

– Official blog: http://mikatamakoto.jp/blog.html

– Official mail magazine: http://mikatamakoto.jp/mailmaga.html

※この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.261(2014年07月21日発行)」に書ききれなかった内容・補足をご紹介しています。

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