コラム

ゴルフ南遊記

飛距離が倍に!!

飛距離が倍に!!

最近レッスンが忙しくなって来ました。私のレッスンを何回か受けてもらっている生徒さんの中で、飛距離が倍に伸びた方がいます。それはちょうど5回目のレッスン時でした。今回はその方をモデルにして話を進めたいと思います。

Tさんは小柄な女性。ゴルフを始めたばかりで、コースには数回行った程度。悩みは、飛距離が出ないことで、7番アイアンで40ヤードぐらいしか飛ばないということでした。

はじめてTさんのスイングをチェックしたときにすぐに私は気がついたのですが、Tさんに誰かから習いましたか?と尋ねてみました。するとTさんは同僚にヘッドアップするなと教わり、気をつけています、と話してくれました。ゴルフのスイングは以前ジュニアについてお話した時のように、基本がとても大事です。基本を無視して悪いところをだけをを修正すると、他の所に歪みが出てきます。そしてまたその歪みを修正しようとして……と悪循環に陥る事は容易に想像がつくと思います。車で例えると、ハンドルを切った状態で車をまっすぐ走らせようと躍起になっているわけですね。そんな状態ではいつかは事故に繋がります。では話を戻しましょう。

1回目のレッスンでは、スイングを始める前に出来る基本的な事項と力を入れても飛ばないことを説明させていただきました。

2回目から4回目まではフルスイングしないでハーフスイングだけに取り組んでいただき、私のスイングメソッドの最重要項目を2つだけ反復練習してもらい、上達具合を確認していきました。一般的なレッスンで言われているテークバックの上げ方や、スイング軌道などは一切教えていません。Tさんは、素直に私の言葉に耳を傾けてくれたことと、一見意味の分からない(私には全体像が見えていましたが)練習に我慢強く耐えていただいたので、上達具合は早かったように思います。さすがに3回目あたりで本当に飛ぶようになるんでしょうか?と聞かれましたが(笑)

レッスン5回目、最初に今までのおさらいをしていただき、練習してきたパーツをいよいよ合体させ、フルスイングのコツを少しだけ話しました。そして!!!……当たるわけありませんね(笑)実は、上手く打つためにはあと1つ足りないものがあります。この1つが世間一般的に重要視して色々と語られている回転とか捻転とされる事項です。(私の中ではおまけ程度の物ですが……)今までやってきた練習に回転を少し入れてもらい打つとまっすぐに80ヤード程飛んでいきました。その後Tさんは周りの人が振り向くほど大きな声で「すごーい」と叫びながら、80ヤードショットを連発していました。少し出来すぎですが、我慢強く耐えたご褒美でしょう。

最後に、皆さんも壁にぶち当たったら基本に戻ることを忘れないでください。ではこれから私は試合に行ってきます!

文=プロゴルファー 石原健太郎
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.126(2008年07月21日発行)」に掲載されたものです。
前の記事

ゴルフ南遊記トップページ

次の記事

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

この記事に関するコメントを投稿

ページの先頭に戻る