高反発ドライバーなど爆発的に飛距離が出るクラブについてはプロの間では規制されてしまい、特色を出すのが難しくなってきているようです。しかしゴルフクラブは非常に進化しておりさまざまなものが発売されています。
最近私が注目しているものがあります。それはCNCミルドです。何だ、いまさらと思われるかもしれませんが少し説明させていただきます。
CNCミルドは、精密なストロークが要求されるパターに多く採用されてきました。削り出された表面は非常に滑らかで平らです。詳しくは分からないのですが、百分の一の水平精度が出ているといわれています。その反面、フェース面を一本一本削りださなくてはならない等、製造工程が複雑であり生産コストが高くつくようです。したがって高価なパター等、一部にしか使用されていませんでした。しかし現在は、各社、特色を出すために、ウエッジ等にも採用され始めました。
フェースの溝もいわゆる“彫刻
※”をされたものが出てきています。違いはなんと言ってもスピンの量です。プロがよく使う技術で、グリーン上でボールがキュキュっと止まるあれです。昔は技術のあるプロにしかできなかった“技”でしたが、現在はフェース面をCNCミルドされたウエッジを使用すれば、アマチュアの方でも簡単にスピンが効いた球を打つことができます(勿論、技術も必要です)。これはユーザーにとってはうれしい限りです。非常に精密で狂いのないものを使用できるのですから。後は自分の腕を磨くだけです。さあー皆さんもしっかり練習してゴルフを楽しみましょう!
※彫刻
CNCを使って溝を切る方法。この方法で切られた溝は、角がしっかり出ておりボールをよく噛む。噛みすぎて、ボールがささくれることもしばしばあります。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.059(2005年09月19日発行)」に掲載されたものです。