妻が一時帰国などで家を空けると、何となくわくわくします。寂しさや心配の前に解放感があるのです。見たかった映画を夜遅くまで見たり、好きな食べ物を並べて食べたりして、いつもは一缶のビールももう一缶、シャワーを浴びる時にバスタオルを忘れても文句を言われません。しかし、2~3日たつと何となく体の調子が悪くなるのです。そして、妻が帰る頃には、熱を出していたり、お腹を痛めていたりします。情けないことです。
日々の生活の中で不満はたくさんあります。数え上げたらきりがありません。お金が有れば、自前の土地と園舎でもっと使いやすく子どもたちが楽しめる幼稚園が出来るのにと切実に思っています。しかし、実際に数ミリオンのお金が手に入り自由に使っていいことになったらどうなるでしょうか?幼稚園なんかやめて土地を買ってマンションを建てて、楽をして生活することを考えだし、気がついた時には今の子どもたちに囲まれ幸せいっぱいの充実した生活を失ってしまうような気がします。願いがかなうことが幸せになるとは限りません。特に努力をしないでお金を手にした場合は不幸になる場合が多いように思います。
日々の生活の中で、不足や不満を感じていることが実は自分を守っているのです。物事がうまく行き過ぎると、いい気になって傲慢になって人を傷つけてしまったり、あんな人いなきゃいいのにと思う人のおかげで自分自身が道を外さずに済んでいたりするのです。今、自分に与えられている状況が自分にとっては丁度いい状態なのです。今の状態を感謝して見てみるとすべてのことがとても上手くかみ合っている事に気付きます。反対に不足や不満の気持ちで現状を見てみると腹の立つことばかり、悲しいことばかりになります。自分が幸せになるのも、他人を幸せに出来るのも自分の成長が必要なのです。もっとあれができたら、これができたらと思うことが少しずつ達成し同時に自分も成長していくことが大切なのです。幸せなのです。妻のおかげで健康が保たれ、与えられた状況の中で子どもたちのことを考えるから、知恵や努力が生まれ、子ども中心の保育が出来るのです。
自分が人間的にもっと成長した時に、理想の園舎を立てられるようになるのだと思っています。
文=峯村敏弘(Eisインターナショナル プレスクール園長)
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