勉強会でほぼ毎週お邪魔しているお宅があります。なぜかとても居心地が良いのです。温かさと、豊かさを感じるのです。とても有難いことです。しかしそんな温かいご家庭ばかりではありません。なんだか居心地の悪いすぐに帰りたくなるようなお宅もあります。その違いはなんでしょうか?そこに暮らす人、集う人の性質そのものなのではないでしょうか。そこの家の人々が温かい人であれば豊かさを感じることのできる家庭が築けるのです。
ではその豊かさとは何でしょう。豪華さやきらびやかさとは違います。どんなに装飾が施され、たくさんの高価なものがあろうと関係ないのです。豊かさだけはお金では買えないものなのです。人にしか作り出せない、しかも意識的に作れるものではなくそこに暮らす人の生き方そのものなのです。自分が豊かさを感じる人々を観察してみました。誰に対しても優しくどんな事柄に対しても謙虚です。小さいことにこだわらず大らかで損得はあまり気にしていない。特に感じたことは大きな安心感があるということです。損することを恐れ、馬鹿にされることを恐れ、自分のことばかり考えていると安心感はどんどん失われていきます。恐れが不安を蔓延させびくびく暮らすことになるのです。
現状を堂々と受け止めている安心感が謙虚な心を生み人に対して心の安定や豊かさを与え続けるのでしょう。その結果周りの人からは尊敬と感謝の念を持たれ、ますますその安心感は大きくなるのです。とても良い循環になると思います。しかし、気をつけなければいけないことは、人間は単純な動物です。感謝されるとすぐにいい気になり謙虚さを忘れてしまいます。謙虚さを忘れると我を張るようになり人の話が聴けなくなります。傲慢への道はあっという間です。自分の周りを見ても、自分自身も、謙虚さを忘れ自己を過大に評価するほど醜いものはありません。周囲のもの傷つけ不幸にし、失敗へと進むのです。
仕事がら、ほめていただくこともあります。気がつくと謙虚さを忘れいい気になっていることに気付きます。何度も反省を繰り返す毎日です。子どもたちからいただく愛情をいい気になって傲慢にならずに豊かさに変換させられたらと思っています。謙虚と感謝を忘れずに。心に命じたいと思います。
文=峯村敏弘(Eisインターナショナル プレスクール園長)
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