見学者がいらっしゃると園内をご案内します。イーズのポリシーなどをご説明しながら「自分が大切な存在、価値ある存在だと思う心を育てます。ゆっくりゆっくり穏やかに…」なんて話していると、目の前で子どもたちが何かもめそうな雰囲気…まあまあ抑えてと思った瞬間、お友達の頭をポカリ、エーン。園長の願いが分かるかのごとく子どもたちは正反対の行動を取ってくれます。コントロールしたいという思惑があればある程、大人の勝手な都合を感じるがごとく逆に進みます。でも、都合よくコントロールしようと思うこと自体が大人の勝手な都合、傲慢のように思います。子どもの様子も見ながら最も良い方向に進ませなければならないのです。あくまでも子どもが主体なのです。
悩みやストレスの殆どは自分の心から湧き上がる傲慢が原因ではないでしょうか。相手や状況を自分の思った形に合わさせようとするからイライラするのです。その心の背景にあるのはきっと「自分は正しい。」「何故正しい私の言っていることが分からない!さっさと言うことを聞きなさい。」ですから馬鹿にし、イライラするのです。傲慢さが頭を持ち上げると不満ばかりになります。傲慢さが蔓延すると自分の大切なものから壊し始めます。大切なものほど深く傷つけてしまいます。
園長の仕事は毎日楽しく充実しています。しかし、時折、落ち込んでいたり、疲れたりしていることもあります。そんな時、子どもたちから「えんちょうせんせーい!!」と呼ばれ「マジックしてー」「持ち上げて、だっこしてー」と飛びついて来てくれます。もやもやしているものが吹き飛びます。子どもたちが自信と力をくれます。涙が出るほどに嬉しく思います。このことの嬉しさやありがたさを考えてみると日々の事務仕事、交渉、人間関係の煩わしさなど取るに足らない小さな問題なのです。子どもたちがいつも回りにいてくれることに目が向き「嬉しいな、ありがたいな」と感謝すればするほどストレスや問題は解消されます。自分の中から湧き出てくる傲慢を押さえ込む方法は唯一つ、意識的に自分が愛しているものに対して今ここにあること、いてくれることを心から感謝することだと思います。イーズの子どもたち、ご父母、スタッフ、そして家族に心から感謝します。
文=峯村敏弘(Eisインターナショナル プレスクール園長)
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