日本ではたくさんの悲しい事件が報道されています。何度も繰り返される言葉ですが日本はどうなってしまうのでしょうか。当たり前のことが当たり前でなくなっているのです。親が子を、兄が妹を傷つける。精神的に病気と言うよりも異常です。守られるべき者が守るべきものによって傷つけられる。どのように心の整理を付けていいのか判らなくなります。テレビドラマは事件が起き悪役とヒーローに分けることが出来ますが現実はなかなかその様には行きません。ある事件において立場や場面によってヒーローと悪役は入れ替わります。しかし、加害者も被害者もその家族を含め多くの人が不幸になることだけは確かです。
現在の日本の雰囲気は、以前と比べて、みんなイライラしているような気がしました。車の運転も、町を行くサラリーマンも、学生も、少しのことでトラブルが起きています。心の余裕が無くなっているのです。自己中心的な欲望から来るトラブルは比較的、解決は簡単ですが、最近は、「私が正しくあなたが間違っている。」という考え方でトラブルになっている様な気がします。試験問題には答えがありますが、人と人の問題には答えはありません。また、一つの事だけが正しいと言うことでは無いのです。そこで、「私は正しくあなたは間違っている。」と主張し合ってしまうと、争いは止まらなくなります。人の怒りは「私は正しい。」と思った時ほど強いのではないでしょうか。特に子どもと接するときは、親は常に躾という天下御免の言い訳を持っています。子どもの主張などほとんど耳に入りません。親の一方的な場面設定により叱り飛ばしてしまいます。いつも豊かで優しい気持ちでいられたらどんなに気持ちのいいことでしょう。当たり前ですよね。しかし、その当たり前のことを望み行動しているでしょうか。
怒りの気持ちを抑えて、少しだけ相手の立場を考える努力をしたいと思います。瞬間的に怒ってしまった後でも、無理やりに冷静になり相手の意見や状態を考えたいと思います。優しい気持ちを思い出したいと思います。怒りは相手も自分も周りの人も傷つけてしまいます。心豊かな子どもの心を育てるために、そして何よりも自分のために、心豊かに優しい気持ちを持ち続けたいと思います。将来を担う子どもの心を豊かにするのも貧しくするのも私たち大人にかかっているのです。まずは私たち大人が強制的にでも心を豊かにするしかないのです。子どもたちを幸せにするのは大人の責任です。
文=峯村敏弘(Eisインターナショナル プレスクール園長)
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