昨年のことです。正式に入園が決まったRさんは少し身体が不自由です。お友達に助けてもらわないと困ってしまうことがあります。そのことを担任の先生からK2のお友達に伝えてもらうと、真っ先に手を上げて「ぼく、Rちゃんの隣に座りたい。」「Rちゃんと仲良くしたい。」と言ってくれたのは、元気ナンバーワンのT君でした。それをきっかけにクラス全員がRちゃんを受け入れ園生活が始まりました。
先日、ふとクラスをのぞいて見るとRちゃん、Sちゃん、Sくんで仲良く自然に助け合いながらカード遊びをしています。数日後、ボール遊び、帽子の取りっこ、次から次へと遊びが発展して行きました。K2クラスを超え違う学年のお友達もRちゃんとしっかりとかかわりを持ち助け合っています。その光景はとても輝いて見えるのです。何故でしょう。自分の思い入れからその様に見えるのかなと思いじっくり見ていました。すると、Rちゃんの笑顔がどんどんやわらかく生き生きと輝いていることに気がつきました。それだけでは有りません。Rちゃんを取り囲む一人一人の子どもたちの顔が本当にすばらしい。こんなにいい顔をした子ども、人間を見たことがありません。すごい、すごい、本当に幸せな光景です。
物やお金は使えば使うほど減っていってしまいます。しかし、勇気と愛情だけは使えば使うほど増えていきます。自分が他人からもらうことを喜びとしているとどんどん息苦しくなっていきます。一個よりは二個、十個、百個、千個……。欲望は尽きることなく、自分を苦しめて行き、無くなる事への不安をつのらせます。しかし、愛情を使うことは、次の愛情を生みさらに大きくなります。そして、大きな喜びとなって帰ってきます。そこに、本当の生きている意味と価値があるのではないでしょうか。何故生きているのか、それは幸せをたくさん感じるためだと思っています。また、愛情のアウトプットが出来なくなると、他人の愛情が受け入れられなくなります。孤独になります。わがままになります。人と上手く付き合えない様になります。
Rちゃんと子どもたちの係わる光景は、心を癒します。本当に幸せを感じます。子どもたち一人一人から放たれた愛情はどんどん成長しこのようなすばらしい光景を作り出すのです。本当にこの仕事をしていて良かったと思いました。EISにきてくれたRちゃんとご両親、K2の子どもたち、K2の先生、それを見守り助け合う先生方に心から感謝の気持ちでいっぱいです。本当に、本当にすばらしい光景です。ありがとうございます。
文=峯村敏弘(Eisインターナショナル プレスクール園長)
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