12経脈の最後は胆嚢と肝臓です。気になる方が多いのでは?お酒の好きな方はもちろんの事、お酒を飲まない方々にも重要な臓器です。胆嚢は肝臓で生産された胆汁を貯蔵し、肝臓からの指令によって、消化酵素として胆汁を分泌させます。
肝臓は第一に血液の寝所で、身体にある血液のうち、半分は肝臓で休み、体中を巡っている残りの半分と交互に働きます。寝所である肝臓の居心地が悪いと、血液は休むことができず、疲労を抱えたまま働く事になり、本来の生理機能を発揮できません。肝臓の第二の機能は栄養素を身体の中で働き易い物質に変化させ、各処で生理機能を行なえるようにすることです。
胆嚢が弱ると、胆汁の貯蔵という仕事を肝臓がする事になり、肝臓に負担がかかり、弱ってきます。これは、お酒だけでなく、飲食物や、五行学の考えからは怒り、ストレスによる気欝等が原因となります。怒ってばかり、怒りをおせえ発散できないなどの精神状態が、肝臓、胆嚢に対して特に強く影響します。
精神的な症状として短気、苛立ち、ヒステリー、精神不安定、気欝など、身体的には胸の不快感、肋骨部痛、鎖骨部痛、頭痛、眩暈、目の疾患、目尻痛、口が苦い、足の外側痛、泌尿生殖器の異常など、臓腑の機能や、経脈上に異常が見られます。
胆嚢経脈は目尻を起点とし、頭部の側面を通り首の付け根、肩、脇腹、大腿部足の外側を通り、足の薬指と小指の間を通って、足の薬指の爪の付け根で終点です。坐骨神経痛を患ったことのある方は、このラインかと気付くのでは?
肝臓経脈は、足の親指の爪の付け根の中指側を起点とし、足の内側を通り、腹部に入り肋骨部に致ります。
次回は前後身体の中心を通る2つの経脈を紹介し、合計14経脈を終了します。
文=島田久仁子(Kuniko TCM & Healthcare 中医師)
1991年来星。針灸師の教育を受け、診療所に勤務。「天気ヘルス」を設立し、太極拳、気功、骨格運動、家庭の中医学等、自己の治癒力を高める指導を始める。当地の厚生省による中医師及び針灸師国家試験制度の実施にあたり、新加波中医学院にて6年修業。国家試験を経て中医師及び針灸師として認定登録。新加波中医師公会会員。恩師曹光裕博士に師事。中華医院所属。現在「天気ヘルス」を「Kuniko TCM & Healthcare」と改め、上記の指導に加え健康相談及び治療を行っている。
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