前回記した膀胱経脈とペアになるのは腎臓です。腎臓と膀胱は、五行学では水に属していて、身体の水液代謝を調節する要となります。また腎臓で精、すなわち元気の源を蓄えておくので、五臓の親とも考えられており、重要な臓器です。特に男性は泌尿生殖器が1つなので、腎臓への負担が大きくなります。長時間デスクに向かう方は、椅子から立つ時、つい腰を揉みながら立ちあがっていませんか?また腰痛があると、呼吸が浅くなったり、呼吸しづらかったりした経験はありませんか?呼吸は肺が関与していますが、呼吸の長短、深浅は腎臓の働きに左右されます。深呼吸や気功をする事で、鍛える事ができます。
腎臓経脈は、足の裏、中央より少し上の窪みが起点となり、親指側のくるぶしに向かい、内股に沿って腹部に入り、前中心の直ぐ脇を通り、鎖骨と胸骨の付け根が終点です。この経脈の通り道でわかるように、胸部を通るので、咳、喘息、呼吸困難等の症状に関係しています。腎臓の役目と、問題がある時に現れる症状を以下にまとめます。
心臓を包む心包経脈、三焦経脈は、心臓経脈に関した症状に使います。紙面の関係上、簡単に紹介します。
親指の先の腹を使い、いきなり力をいれず、ゆっくりと指圧して下さい。
文=島田久仁子(中医師)
1991年来星。針灸師の教育を受け、診療所に勤務。「天気ヘルス」を設立し、太極拳、気功、骨格運動、家庭の中医学等、自己の治癒力を高める指導を始める。当地の厚生省による中医師及び針灸師国家試験制度の実施にあたり、新加波中医学院にて6年修業。国家試験を経て中医師及び針灸師として認定登録。新加波中医師公会会員。恩師曹光裕博士に師事。中華医院所属。
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