小腸経脈の起点は、小指の爪の付け根の外側になります。ここを出発し、腕に沿って肘を通り、上腕の付け根の背側に出ます。肩関節、肩甲骨を通り、首の付け根から顎を通り、頬の中心に出、耳の前中心の窪みが終点になります。
小腸の役割は、3つあります。覚えているでしょうか?
従って、小腸に異常が生じると、上記の作業に支障が起こります。栄養不良、貧血、下腹痛、便秘、下痢、目の黄疸、等です。また小腸と密接な関係がある心臓は火の性質を持っていますが、その火が同じく火の性質を持つ小腸に入ると、尿少、尿熱紅、排尿時の痛み、尿血、等の症状が出ます。反対に小腸の熱が心臓に影響を及ぼし、心部の不快感、不眠、口の渇き、口内炎、喉の腫れ、頬の腫れ、脈が速い、等の症状につながります。
経脈運行に沿った症状としては、首のこり、肩のこり、上腕部の痛み、耳鳴り、頭痛、等です。
上記の火による症状、消化系の症状には、以下のつぼを押してみます。
支正:小指側の手首の突起と肘の一直線上、突起より掌一つ分上がった所。
後渓:小指の付け根の関節の横、拳を作った時に出る突起と関節の間。
首のこり、肩のこりに。
天宗:肩甲骨の中心。耳鳴り、その他耳の異常に。
聴宮:耳の前中心のくぼみ。
指先の腹(爪を立てない) で指圧し、少し円を描くようにして、深部に力が行き届くようにして下さい。
文=島田久仁子(中医師)
1991年来星。針灸師の教育を受け、診療所に勤務。「天気ヘルス」を設立し、太極拳、気功、骨格運動、家庭の中医学等、自己の治癒力を高める指導を始める。当地の厚生省による中医師及び針灸師国家試験制度の実施にあたり、新加波中医学院にて6年修業。国家試験を経て中医師及び針灸師として認定登録。新加波中医師公会会員。恩師曹光裕博士に師事。中華医院所属。
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