シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP『カウラの突撃ラッパ』中野不二男

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2011年3月21日

『カウラの突撃ラッパ』中野不二男

photo-8日本国内で絶版のため、店頭から消えてしまっていた文庫たち。その中で、「もう一度読み返したい」、「店頭で販売したい」一冊を、海外限定で復刻させた、紀伊國屋書店「アジア絶版文庫シリーズ」。このたび、出版社との交渉の結果、新たな2冊が加った。

目撃者』は、ジャーナリストとして活躍した近藤紘一のエッセイ、創作集。ベトナム戦争当時は、自身が新聞社の特派員としてサイゴン陥落を経験。今よりも往来が一般的ではなかった70年代、80年代のアジアを知ることができる、貴重な一冊。

『カウラの突撃ラッパ』は、太平洋戦争中のオーストラリアで起こった、カウラ事件に焦点を当てたノンフィクション。捕虜収容所の脱走事件としては史上最大と言われながらも、情報統制のために、ほとんど知られていなかった史実。当時のオーストラリアと日本の関係を読み取ることができる。

いずれも紀伊國屋書店海外店の限定販売。

 

文藝春秋/ISBN:9784167279066

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.185(2011年03月21日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 氏家

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