コラム

Recommend Books

『戦いに終わりなし―最新アジアビジネス熱風録』江上剛著

『戦いに終わりなし―最新アジアビジネス熱風録』江上剛著

雑誌『文藝春秋』に連載されていたシリーズの単行本化。作家、江上剛が実際にインド、シンガポール、ベトナム、タイ、韓国、インドネシア、中国の7ヵ国を訪れ、各地の要人と行ったインタビューを軸としたレポートがまとめられている。


注目は、やはりシンガポール。リー・シェンロン首相との単独インタビューをはじめ、華僑実業家や日本企業トップとの会談、在星日本人研究者や早稲田大学ビジネススクール教授など、学問の分野で活躍されている方々のインタビュー記事もある。


興味深かったのは、シンガポール人実業家とのインタビュー。彼らは「日本の金融や不動産市場にはヤクザが跋扈している」と言う。日本がそのように見られていることに驚いた。日本の株や不動産などに投資している彼らも、そこがヤクザと関係しているという情報が入れば、すぐに引き上げるそうだ。日本がそれだけ不透明な市場に見えているのだろう。


なお、この記事が『文藝春秋』に掲載されたのは昨年だが、著者のあとがきで、現在の動向がフォローされている。既読の方も、再読の価値は充分にある。もちろん、赴任間もない方には、シンガポールを知ると言う意味で、特にお勧めである。

文藝春秋

協力=シンガポール紀伊國屋書店

文=シンガポール紀伊國屋書店 氏家

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.123(2008年06月02日発行)」に掲載されたものです。
前の記事

Recommend Booksトップページ

次の記事

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

この記事に関するコメントを投稿

ページの先頭に戻る