2009年06月09日
優勝おめでとう
辻井伸行さんがヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝しましたね。すごいな。
「あれ? 辻井くんって、オレ知ってるぞ…」と、記憶を辿ってみると、たしかに1度会ってます。10年くらい前? そうそう、1999年9月9日に会ってました。
ピアノの天才少年みたいな感じで、ちょっと有名になりかけてたんじゃなかったな?
今ハタチって書いてあったな。当時10歳か。
なんで、日付もドンピシャで覚えているかというとですね。
イベントで会ってるんですよ。
このブログのどこかで、僕は以前、舞台のプロデュースをしていたことを書いたと思いますが、さらに、車いすバスケの選手をキャスティングして、見せ物を作ったことも書きましたが、その流れで、TBSの年末特番で使ってもらったり、福祉団体のイベントの手伝いをしたりしてたこともあります。
まぁ、福祉福祉したものは性に合わないので「こんなに優しい私たちが、かわいそうなこの子達を…」的なものは徹底的に排除して、「うわっ、これ、すげえな」というものを知らない人に伝えるのはアリ、と。
そんな中で、故・坂本九さんが、生前、障害者支援に尽力されていたことから、奥様(柏木由紀子さん)と娘さん(大島花子さん)が「九ちゃんの会」という団体を運営されていて、ちょうど09年9月9日の九並びの日にベルファーレでイベントを主催され、僕もそれをお手伝いしていました。
お手伝いって言っても、すでにデザイナーの仕事に戻っていましたから、がっぷり協力できるわけではなく「フライヤー作ってあげるよ」「Webサイト作ってあげるよ」程度のお手伝い。
そのイベントに出演してくれたのが、今回のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した、辻井伸行さん。
まだ子供で、たしかお母さんと一緒に来てたんじゃなかったかな。
相手は子供なので、ちゃんとした話しができるわけもなく「がんばってね」「みんな辻井くんのピアノ聴きに来てるんだぞ」ってくらいの、会話したっていうより、声かけてあげた、くらいの感じだったと思います。
正直「うまいな〜」「すげえな〜」と思った記憶があります。
ただ、そのときも思ったんですが、あまり「全盲」「全盲」って彼の名前の前に付け過ぎるのはいかがなものかと。
単純に「辻井さん、すげ〜」でいいんじゃねえかと。音楽だしね。
これが、全盲で書道チャンピオンがいたら、それは「全盲」を伝えるべきでしょ。
実際、辻井「くん」と会った10年前も、僕の大叔母のこととは全然繋がらなかったんですよ。
僕の大叔母ってのは、祖母の妹なんですが、全盲。で、琴奏者。
実家で琴教室やってました。
なんとなく、僕の中に「音楽って、目はあまり関係ないんだろうな? 耳で聞くんだしな」というのがあって、当時の辻井「くん」と会ったときも「ウチの大叔母と同じだ」とはまったく思わなかった。ピアノと琴ってのもありますしね。あれ? 似てるか?
そこを繋げなかった、オレが冷たいのか??
あぁ、アレだ。ガキと婆ちゃんだから繋がらなかったんだ。そういうことにしよ。
まぁ、なにはともあれ、優勝すごい、おめでとうございます。
しかし、アレですね。やっぱ、こう、何かを失うと、別の何かを獲得するってのはあるんですかね。具体的に「どう」って言い始めると、同じ数だけ否定する言葉も思いつくんですが、なんとなく、そんな気がしています。
反対に、何かを獲得すると、何かを失う。
技能とか才能みたいなもんって、ぼやっとした、ま〜るい球体みたいなもんで、学習したり訓練したりって行為は、その球体の形を歪めてるだけなんじゃないかと。
どこかをポコっと飛び出させようとすると、どこかを凹ませなきゃいけない。
結局、な〜んもしない○のまんまが一番座りがいいのかもしれません。あれ? 座りは悪いな、転がっちゃう。姿がいい、のか。
それも人によりけりだな。ま、どうにでも好きなようになりゃいいってことですよ。





