新型インフルエンザとは何ですか?
インフルエンザウイルスは大きくA、B型に分けられ、A型ではH1N1型(Aソ連型)とH3N2型(A香港型)のウイルスは毎年流行を繰りかえすため季節性インフルエンザとも言われます。
今年春にメキシコで発生した新型インフルエンザウイルスは豚由来の新しいH1N1型のA型ウイルスです。シンガポールでも7月をピークに新型インフルエンザが流行しましたが、今年の冬にはpandemicと呼ばれる世界的な大流行が懸念されます。
38℃以上の発熱があり、咳やのどの痛み等の急性呼吸器症状を伴う場合には感染の可能性があります。一部の感染者で嘔吐や下痢などの消化器症状も見られます。また、数日以内に感染者との接触歴があることも感染を疑う参考になります。
呼吸器疾患(喘息、肺気腫など)、心疾患、神経筋疾患、糖尿病などの代謝性疾患、腎機能障害、ステロイド内服などによる免疫機能低下などの持病を持つ人です。他にも妊婦、5歳未満の小児、高齢者もインフルエンザで重症化しやすいと言われています。
新型インフルエンザ感染が疑われるのは、まず迅速診断キットでA型が陽性の場合です。陰性でも臨床症状から感染が疑われ、かつ地域において新型インフルエンザが流行している場合は、感染の可能性があるとみなします。確定診断にはウイルスの遺伝子を調べるPCR検査が必要ですが、費用や時間がかかるため現在は入院患者等の重症者などに限って行われています。
主な治療法は抗インフルエンザウイルス薬(タミフルは内服薬・リレンザは吸入薬)の投与です。重症化する危険の高い人が新型インフルエンザ感染者に接触した場合はタミフルを予防的に内服することもできます。
シンガポールでは新型インフルエンザが疑われる患者は、発症後成人は1週間、小児は10日間自宅で療養するよう勧められています。
インフルエンザ脳症は、主に5才以下の乳幼児においてインフルエンザの発熱後、数時間から1日で意識障害やけいれんなどの症状が出る病気で、死亡率は約30%、後遺症も25%に残ると言われています。
日本では強い解熱剤はインフルエンザ脳症の重症化と関連があると言われており、インフルエンザの際の解熱剤の使用はかかりつけの医師と相談して用いましょう。
シンガポールでは政府が新型インフルエンザワクチンを確保していますがPandemic Preparedness Clinic(PPC)として登録された診療所でのみ接種する予定です。
(PPCの検索サイト:http://www.street-directory.com/hpb.ppc/)
現在、日本メディカルケアーでは季節性インフルエンザワクチンが接種可能ですが、これは今年の冬に北半球での流行が予測されるA型(2種類)とB型インフルエンザウイルスに対するワクチンです。
本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。
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