本当に欲しい人材が求人広告や人材紹介会社に応募してこないことで、頭を痛めている日系企業の採用責任者も多いのではないだろうか?
理由は2つある、1つはアプローチ対象の母集団の違いと、転職希望者/非転職希望者のマインドセットの違いだ。
図1を見ればわかりやすいが、本当に欲しい優秀な人材が含まれている層と求人広告や人材紹介に応募する層は明確に分離する。これまで転職希望者層という異なる母集団へのアプローチの結果を見て、欲しい人材へのアプローチの難しさを嘆いていたことがわかる。
上記のような理由から、コア人材を採用する場合はエグゼクティブサーチを利用するケースがシンガポールの日系企業においても増えてきている。
従来はこうしたエグゼクティブサーチは非常に敷居が高く、欧米系のトップ企業が役員クラスの人材を採用する際に利用されるイメージが強かったが、ここに来て日系企業への普及が進みつつあるということかもしれない。
こうした、従来敷居が高かったエグゼクティブサーチサービスを人材紹介会社に近い料金体系で提供することで急成長したシンガポール資本のエグゼクティブサーチファームがある。ニーアンシティ17階にオフィスを構えるピープルサーチ社だ。
2004年頃から急激に問い合わせが増え始め、同社のもうひとつの強みである再就職支援サービスと合わせ、当初5百万ドル程度だったビジネスが毎年150〜180%のペースで成長を続け2008年末現在で35百万ドルを超えるに至っている。
近時はピープルサーチ社のみならず、ミドルマネジメント層やエキスパートを対象にした、人材紹介に近い料金体系のエグゼクティブサーチが欧米企業を中心に注目を集め、世界的な潮流となりつつある。
アジア太平洋地区におけるピープルサーチの急成長はその表れのひとつとも言える。
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