緑によく映えそうな真っ白い建物——。木の階段を上ってゆくと迎えてくれる広々とした空間はオープン・コンセプトでキッチン、リビング、バスルーム、ベビールームと分かれており、ショップというよりライフスタイルを提案するスタジオのようである。ここ「フリブン&コーFriven & Co.」は主にフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、あるいはアメリカ、日本などからキッチン用品、テーブルウエア、ベッドリネン、バス用品、ベビー服、おもちゃその他インテリアグッズを輸入販売しているが、新しくオープンした旗艦店は快適な住空間そのものであり、商品はアートピースのようにディスプレーされていて、見て回るだけで楽しい。
たとえばカラフルなパターンが目を引くnounou deisign、アヌ・ペンッティネンのガラス用品。ハイコントラストな多色のガラス・プレートは、木のテーブルや白いタイルの上にさりげなく置いてみたい繊細さが魅力だ。
またトンフィスクTonfiskのマグやカップのデザインは独創性と機能性を兼ね備えていて、特にWARMと呼ばれるシリーズのセラミックと木を組み合わせたテーブルウエアにはシンプルな美しさと素朴な温かみがある。1999年にヘルシンキの若きデザイナー二人が始めたブランドとして、当地でもすでに広く知られているそうだ。
キッチンからリビングには多数のテーブルウエアがブランドごとにディスプレイされている。
有名なイッタラiittalaのカップやプレートももちろん揃っている。こちらは日常的に使いたいブルーやブラックのシリーズから、絵本の挿絵のように凝った絵柄のものまで豊富なデザインが見られる。フォルムのきれいなアルバー・アールトAlvar Aaltoのコレクションはひとつぐらい欲しい。そしてオレンジや黄色、ブルーの縞がシャープなオリゴOrigoのカップは、朝の目覚めのコーヒーにぴったりかもしれない。ひとつひとつ手にとってみたくなるものばかりだ。
さてバスルームに足を踏み入れると、こちらには絵の具の箱を開いたように何色ものタオルがきれいに並べられており、反対側にはオリーブオイル入りのシャンプーなどエコロジー・タイプのバス用品が揃っている。大きなバスタブが真中にあり、この横に敷かれた木のフロアを横切って次の部屋へ移動する。
最後はポップアート風のベビールームだ。こちらは北欧だけでなく、アメリカや日本から質のいいベビー用品を輸入しているハニー・ベリーHoney Berry関連の商品があり、中でも評判のドーナッツ型の枕(西川ドーナッツ・ピロー)Nishikawa Baby Doughnut Pillow Seriesを発見。これは日本(千葉)のさつきが丘病院の医師が乳幼児のために考案した枕で、赤ちゃんの柔らかい頭を優しく支えるすぐれた枕だそう。このような世界に誇れる日本製の商品を見つけてくるところがすごいと思った。
そしてアウトドアライフを好む北欧の人々に人気を集めているのが、ベビー・ビョルンBaby Bjrornのベビー・キャリア。使いやすく見た目もかっこいいベビー・キャリアがあれば、きっとパパたちも赤ちゃんと一緒に外出したくなるに違いない。さて“トラベル・コットライト”って何だろう。これはコンパクトに収納できるタイプの“囲い”で赤ちゃん用ベッドとしても使えるもの。赤ちゃん連れでも旅が楽になる便利グッズだと感心した。
「フリブン&コー Friven & Co」を一回りして感じたこと——。それは自然と生活の営みを大切にする北欧の人々の知恵とセンスである。森林浴効果もありそうなショッピングをご家族でお楽しみに。
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