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企業紹介デンセイ・ラムダ株式会社

目指すは電源で世界No.1

デンセイ・ラムダ株式会社
デンセイラムダという社名聞いたことありますか?我々、最終消費者が直接眼にする商品を製造しているわけではないので、あまり馴染みはないかもしれません。
しかし、デンセイラムダはキャッチフレーズ「トータル・パワー・ソリューション」にあるように、電源専業メーカーとして、その専門領域全てに携わっており、業界内で世界でもトップの一角を占めています。今回は、この知られざる優良企業「デンセイラムダ」にスポットを当て、その企業戦略、成長性等についてご紹介します。
概略・業務内容
電源は現代社会を支える心臓として、ありとあらゆるシーンに必要不可欠な存在です。デンセイラムダは電源装置のメーカーであり、システムダウンが致命傷となる様々なシーンの電源として使われております。例を挙げると、放送局のシステム、金融機関のシステム、工作機械やFA機器等のラインのシステム、医療機器等、キリがありません。デンセイラムダは表にこそ現れませんが、我々が現代社会で生活する上で、極めて重要な役割を果たしていると言えるでしょう。この電源を少し専門的に見てみます。デンセイラムダの商品は主に分けて4つに分けることが出来ます。
  1. スイッチング電源
  2. 一般家庭や工場に供給される電気(電圧)を機器に必要な電圧に変換する装置スイッチング方式により電圧変換時のエネルギー損失が少ない

  3. ノイズ・フィルター
  4. 電機・電子部品(機器)から発生する有害ノイズを軽減する装置

  5. 無停電電源装置(UPS)
  6. 停電時においても蓄えられたエネルギー(バッテリー)により所望の電圧を供給する装置

  7. 瞬時電圧低下保護装置(MLP)
  8. 落雷等によるわずかな時間の電圧低下(瞬低)発生時、蓄えられたエネルギー(大型コンデンサー)により所望の電圧を供給する装置

沿革
業界内で世界的企業であるデンセイラムダは、その歴史もインターナショナルです。昭和45年、日本電子メモリ工業としてスタート、この頭文字を取りネミックと呼ばれるようになりました。昭和53年アメリカのビーコ・インスツルメンツ(現ラムダホールディングス)が大株主として資本参加、社名はネミックラムダとなりました。シンガポールに現法が設立されたのは、この直後、昭和55年のことです。その後、親会社は、今でこそ日本では珍しくなくなったM&Aを繰り返し、イギリスのユニテック、SIBE(現インベンシス)へと変わります。日本法人ネミックラムダは平成3年には店頭公開、平成7年には東証第二部、そして翌年には東証一部に上場しています。平成11年にはNEC子会社の日本電気精器を買収し、商号をデンセイラムダに変更しました。そして昨年、平成17年にTDKがインベンシスグループから買収し、デンセイラムダはTDKグループの一員となりました。TDKが買収後は、複雑になっていた組織を再編し、TDK子会社のデンセイラムダ(日本)が世界の各ラムダグループの母体となる形を取っています。
経営戦略・成長戦略
今般TDKグループの一員となったことで、第一の経営戦略は同グループとのシナジー効果を出すということです。優れた素材メーカーであるTDK、その豊富な素材と素材技術からなる電源デバイスと、従来デンセイラムダの持つ標準電源市場トップメーカーとしての技術や販売力を融合させ、新ブランド「TDKラムダ」として電源市場で圧倒的な優位性を築き世界No.1となることです。そのための成長戦略として、現在最も力を入れているのは、世界の電源市場の40%を占める北米市場でのシェアアップです。デンセイラムダグループは地域別シェアで言うと、日本を始めアジアではトップシェアです。ヨーロッパでもシェアは大きいのですが、北米でのシェアは現在1.3%に過ぎず、世界No.1を達成するためには、この北米市場でのシェア獲得が必要不可欠なのです。
財務面・株価
TDKグループの一員となったことで、財務面の健全性については保証されたようなものですが、デンセイラムダ単体での連結決算をみても、売上は過去3年増収(2006年度:約394億円)、経常利益で直近期こそ若干のマイナスとなったものの、ほぼ増益のトレンドを辿っています。今後は北米市場のシェアアップに伴う利益率の向上が鍵となりそうです。BSを見ても、自己資本比率45.3%、有利子負債も月商比1.4ヶ月まで削減させました。そして今後TDKグループとしてシナジー効果を出し、グループで2009年期には売上1,000億、営業利益100億を目指します。また株価も最近の推移では1,800円台と比較的高値で安定しています。
アジアでの位置づけ・展望
デンセイ・ラムダ株式会社 NEMIC-LAMBDA(S)はデンセイラムダ(日本)の100%子会社の現地法人です。デンセイラムダはアジア域内で重要な位置づけを占めています。デンセイラムダの社名は現在でもネミックの商号をそのまま継承しています。もともとアジアでは、ネミックブランドが根付いていたこともあるからです。当地現法社長の岩淵氏は、「デンセイラムダの役割はASEAN 10ケ国、インド、パキスタン、オセアニアのお客様に対して万全なる技術サポートとアフターサービスを提供してゆくことです。マーケティング・販売・開発技術・生産(マレーシア、セナイ・クアンタン2工場)品質保証・アフターサービス部門と全てのビジネスファンクションを有しており、ASEAN地域において、ビジネスを完結出来ることが、デンセイラムダの最大の特徴と強みです。お客様の電源に関する問題を現地スタッフで全て対応し、お客様の要求するスピードで解決できる強みが他社との差別化に成功しています。加えて、将来的にはASEANのRegional Headquarterとしての役割とUSA・EUへの重要な技術拠点として発展してゆきたいと考えております。」と話してくれました。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.082(2006年09月18日発行)」に掲載されたものです。

文= AsiaX編集部

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