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2015年2月2日

シンガポールの50年は「サクセスストーリー」 国交50周年事業への積極的なご参加を

駐シンガポール 日本国特命全権大使 竹内春久さん

独立50周年を迎え、祝賀ムードのシンガポール。日本との関係では、来年2016年が国交50周年という節目の年に当たり、竹内大使を委員長とする「日シンガポール国交50周年実行委員会」が発足した。安倍晋三首相が2012年末の就任以来、リー・シェンロン首相と5度もの首脳会談を行うなど緊密な関係が保たれている日本とシンガポールの関係。加えて、近年では多くの地方自治体なども日本から来星し、首長によるトップセールスが行われるなど、今後ますます両国の関係が深まっていくことが見込まれる。赴任して間もなく1年半が経過する竹内春久大使に、節目の年に向けた思いや自治体が取り組む地方活性化への支援などについて伺った。

 

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竹内 春久(たけうち はるひさ)1952年米国出身。1975年に一橋大学経済学部を卒業し、外務省入省。報道課長、総務課長や在ロンドン総領事、国際情報統括官、在イスラエル特命全権大使、沖縄担当大使を歴任。2013年8月から現職。

 

― シンガポールにどんな印象をお持ちですか。
活気のあるところ、何か常に物事が動いているところという印象ですね。街の雰囲気もそうですし、シンガポールの方々とお話していると、バイタリティがあり、常に新しいことに取り組んでいる。アジアのハブになろうと、1歩先、2歩先の未来を見据えてどうするかということを常に考えている、という印象を強く感じます。過去に赴任した国はそれぞれに個性があり一概に比較はできませんが、日本との距離感においては断然近いという印象です。街を歩いていても人と話していても、日本という存在がすぐそこにある。ある意味で日本と地続きの存在であると感じます。それは在留邦人の方の数が多いことにも現れているんじゃないでしょうか。以前の赴任先のイスラエルでしたら在留邦人は約800人ほどですが、こちらは3万人を超えますから。

 

― 独立50周年を迎えたシンガポールの歩みについてどうお感じでしょうか?
政治家だけでなく、一般の方も含めて、シンガポールの建国に携わった方々に独立当時の話を伺う機会がありますが、良くここまで来たなと。過去の50年はシンガポールにとってサクセスストーリーと言えるのではないでしょうか。何もないところから出発した国が今日の隆盛にたどり着いた理由は、ここまでの先人たちの努力の積み重ねであろうと思います。1人1人がそれぞれに、国が発展するにつれて、生活も変わってきた、自分の暮らしがどんどん良くなってきたという物語を持っておられる。

 

― 日本がシンガポールという国に学ぶべき点などはありますでしょうか?
シンガポールと日本はお互いに学びあう関係になっていると思います。日本が学ぶべきは、やはりシンガポールが常に1歩先、2歩先を見据えて、今何をしなければいけないのかを考えているところでしょうか。周りの国々との競争関係の中で、「何かシンガポールらしい特長を出そう」と常に考えている姿勢、前向きな態度といったものは学ぶべき点でしょう。資源のない国として、熱心に人材育成に取り組んできたことや、空港・金融をハブ化するなどの取り組みで、今日の地位を築きあげてきたのだと思います。先人の方々が営々と努力を積み重ねてきた結果でしょう。

 

― 今年はシンガポール日本人会設立100周年に当たる年でもあります。この間には戦争も含め両国関係に様々な変化がありました。100年の両国関係を振り返り、どのようなお考えをお持ちでしょうか?
昨年は5月にシャングリラ・ダイアログ出席と視察のため、安倍晋三首相が来星されました。今日、両国の緊密な関係があり、日本人がビジネスなどでも、多大なホスピタリティを享受しながらシンガポールで活動できております。ここまで来るのには長い道のりがありましたが、日本とシンガポール双方の先達の方々が営々と努力を重ねてきたということのほかにないと思います。国同士の関係は、1回のことで物事がガラリと変わるということではありません。それぞれの立場の方がそれぞれに努力を重ねるその過程の中で新しい関係も生まれてくる、その積み重ねの結果が今日の両国関係の姿なのではないでしょうか。

 

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