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2014年3月17日

鉄道系広告会社が「地域のチカラ」を引っ提げて挑む海外ビジネス

株式会社ジェイアール東日本企画・代表取締役社長 小暮和之さん

0ジェイアール東日本企画は、日本で業界第5位※1の広告会社。国鉄分割民営化で1987年4月に発足したJR東日本の戦略子会社第1号として、翌1988年に誕生した。昨年25周年を迎えた同社は、シンガポールで昨年10月、そして今月と半年の間に2回のイベントを開催している。これまでの歩みと海外事業、今後の展望などについて代表取締役社長の小暮和之氏に伺った。

※1 広告経済研究所が発表した2012年の主要広告代理業売上ランキングによる

――はじめに、ジェイアール東日本企画の事業について概略を教えてください。
当社は総合広告業を標榜してビジネスを展開しており、現在の売上げ約1,000億円は主に3つの柱となる事業で構成されています。1つ目はJR東日本およびそのグループ会社のハウスエージェンシー※2事業。2つ目は交通広告媒体の管理事業。電車の中づり広告や窓上広告、トレインチャンネル※3、駅のポスターやサインボードなどの管理です。当社で販売も手がけていますが、広告代理店の力もお借りしながらお客様に広告を出して頂いています。これは当社の原点でもある事業で、JR東日本に加えてつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道)やりんかい線(東京臨海高速鉄道)、ゆりかもめなどの交通広告媒体の管理も受託しています。3つ目が一般広告ビジネスで、あらゆる業種のお客様の広告・宣伝戦略活動をお手伝いさせて頂いています。※2 特定の広告主専属の広告代理店。
※3 JR東日本の首都圏路線で車両ドア上に設置されたモニター。

 

――海外での事業展開はどのような流れから始まったのでしょうか。
ビジネスのグローバル化やTPP(環太平洋経済連携協定)交渉、クールジャパン、和食のユネスコ無形文化遺産登録などの世界的な流れがある中で、当社としてもそこに新しい市場があり、事業を実現できる可能性があれば積極的に出て行こう、というのがまずあります。
また、当社はこれまでに日本国内各地の地域おこしにも関わってきました。例えば、地方の産品を使った商品の開発と、首都圏等での販売を支援する、といったことです。その延長で、海外へ持って行って販売できれば、日本のいろんな地域で頑張っている方々のお役にも立てて、なおかつ当社のビジネスにもなるのではないか、という思いがあります。
海外での活動は、実はかなり早い時期から行っていました。JR東日本は発足当初から海外で国際会議やイベントなどを実施しており、当社が運営の委託を受けてきました。また当社では、ポケットモンスターなど人気キャラクターを起用したサービスや商品なども手がけていますが、キャラクター商品の製造について中国の工場との交渉・契約なども行っています。

 

――そのような中で行われた昨年10月のイベント「J-Ramen Collection」について教えてください。
昨年10月にシンガポールで実施された日本食品総合見本市「Oishii Japan 2013」において「J-Ramen Collection」を出展し、新作ラーメンを紹介しました。この見本市では3日間の開催期間中に約6,000人が来場しましたが、「J-Ramen Collection」のブースには2,000人を超える方にお越し頂きました。おかげさまで予想以上の手ごたえが得られました。
東南アジアは、我々にとっては未知のマーケットです。どんな感触かを確かめたいというのがありました。日本のラーメンはバラエティ豊かで、まだ現地で知られていないタイプのものもたくさんあります。そこでいろいろな切り口でラーメンを持って行って試してみたいと。また、我々のイベント運営能力を海外で確認したいというのもありました。

 

――今月もシンガポールで日本のスイーツを集めたイベントを実施されるとのことですが。
3月14日〜23日の10日間、日本各地の人気スイーツを集めた「Japanese Sweets Collection 〜Debut in Singapore! Japan’s Favorite Sweets!!〜」を伊勢丹ジュロンイースト店にて開催します。
日本では今、スイーツに限らずさまざまなビジネスの目が海外に向いているのを我々も感じています。シンガポールではスイーツの人気が高いですし、日本には和菓子から洋菓子まで数多くのスイーツが揃っています。地元の方がまだ食べたことがないようなものを紹介することで、いろんな反応がよくわかるのではないかと考えました。
今回はシンガポール初進出の人気スイーツブランド11店が集結します。私も現地に参りますので、シンガポールの方々が今回紹介するスイーツにどんな反応を示すか今から楽しみです。

 

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