2019年7月25日
Q.「老後の年金。いつからもらえる!?」
~厚生年金は性別、生年月日によって異なる~
渡星して20年近くになる者です。もともとシンガポールの現地法人に出向社員として赴任していましたが、15年前に退職してからはずっとローカルの会社に勤めています。そこで質問ですが、私は、現在57歳になりますが、年金はいつからもらえるものなのでしょうか。先日、友人達と年金の話をしていたのですが、年金をもらった時期がそれぞれ違っていたので教えて下さい(Rさん)。
会社員が加入している厚生年金は、性別、生年月日によって、年金の支給されるタイミングが異なります。厚生年金は、原則65歳から支給されますが、従来は60歳から支給されていました。受給時期が異なる理由は、長い時間をかけて徐々に年金の支給開始年齢を引き上げられているためです。具体的には、男性は、昭和32年4月2日~昭和34年4月1日の間に生まれた方は63歳から支給され、昭和34 年4月2日~昭和36年4月1日の間に生まれた方は64歳から、昭和36年4月2日以後に生まれた方は65歳からとなっています。なお、女性は男性より5年遅れの支給となります。Rさんは、現在57歳ということですので、生年月日が昭和37年4月2日以降と思われるため、Rさんが男性であれば65歳から、女性であれば63歳から支給されることになります。
ちなみに、65歳前までは厚生年金のみが支給されますが、65歳からは国民年金分も支給されます。ご自身の年金は、ねんきんネットに登録すればいつから、いくらもらえるか詳しく確認できますので、ねんきんネットを活用していただくことをおすすめします。
▶ このコラムの回答者
武澤 健太郎
社会保険労務士法人 大槻経営労務管理事務所 アジア進出担当 執行役員
文＝社労士大槻オフィスシンガポール
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.348（2019年8月1日発行）」に掲載されたものです。
