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来星記念インタビュー

2018年9月29日

マレーシア観光庁 ヤヤ役員を直撃! 「住みたい国No.1」の魅力とは!?

日本人が住みたい国「世界NO.1」に12年連続(2006年~2017年)で選ばれるなど、日本人に根強い人気のマレーシア。政府観光庁のスポーツ観光ツーリズム開発ダイレクターに就任したサイード・ヤヤ執行役員は、「日本人はきちんとマレーシアを評価している」と笑顔を見せる。今回は観光スポットに加え、レジャーなどでのマレーシアの魅力を紹介してもらった。

 

―おすすめのツーリストスポットはありますか。
それぞれの希望によって観光スポットは異なりますが、「自然」「ショッピング」「グルメ」の視点で挙げたいと思います。
自然を好むのであれば、世界遺産で1億4千万年前のジャングルを持つボルネオ島や全土に点在する国立公園は、マレーシアでしか出会えない動植物に触れる機会があります。近年、日本人登山家がキナバル山でにぎわっていることも忘れてはなりません。
もちろん美しい海もあります。日本人のベテランダイバーが集うダイビングスポットは数えきれません。
ショッピングでは、特にランカウイ島を紹介したいと思います。観光客の皆様への特別政策を敷いていて、政府管理のもと島全体がDuty Free(免税)になっています。
グルメは、クアラルンプール、ペナン、ジョホールバルなど各都市に名物料理があります。地域の特色を生かした味であり、皆様にご満足いただけると思います。

 

―イチオシのマレー料理はありますか。
個人的にはサテー、これは日本の串焼きのようなモノにピーナツソースをつけて食べる屋台料理です。マレー風の焼き鳥と言ったほうが良いかもしれません。スパイスとピーナツの甘みが口の中に広がります。
チキンライスも独特で、シンガポールやタイとは味が異なります。特色はソース。生姜と唐辛子をベースに、トマト、レモン、ニンニクやコリアンダーなど、お店によっては10種以上を調合して作ります。この深い味わいを知ってほしいですね。止まらなくなる人もいるのではないでしょうか。
また、我々がマレー人の結婚式やラマダン明けの大祭の時にのみ食べるナシミニャック・ナシブリアニなども機会があればぜひ試していただきたいです。

 

―マレーシアはゴルフ場も充実していますね。
四季のある国と異なり、南国マレーシアでは1年365日いつ訪れても天候を気にせずゴルフが楽しめます。コースはプロゴルフツアーが開催されるものから初心者向けまで千差万別で、私自身はマレーシアが世界でナンバー1のゴルフ環境だと自負しています。アジア全体を見渡してみても、米PGAツアー、ヨーロピアンツアー、アジアンツアー、さらに米LPGAツアーなどのメジャープロトーナメントが毎年開催されている国は、このマレーシアだけです。
隣国タイは世界中から多くのゴルファーが集まり、ゴルファーの満足度は高いです。しかし、経済成長に伴って、近年急激にゴルフ料金が高騰しています。一方、マレーシアのゴルフ料金はリーズナブルな範囲を維持しており、トップクラスと言われるトーナメントコースでさえ手頃な料金で楽しむことができます。

 

―マレーシアは日本人が「住みたい国」に12年連続でナンバーワンに選ばれています。どう受け止めていますか?
この結果は、マレーシアに来られる日本人の方々がきちんとマレーシアを評価しておられるからではないでしょうか?(笑)
 欧米人と異なり日本人も我々と同じアジア人であり、マレーシア人の親しみやすさが外国という不安を薄めているのではないかと思います。
 そして、長期滞在するために最も大事なこととして、我々観光庁が発行するMM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)ビザを挙げることができます。他の国に例のない10年間の滞在許可プログラムで、外国人の方にとっては長期的な視点でこの国を満喫できるメリットがあります。
 食事に関しても、マレー風・中華風・インド風はもちろん、世界各国の多種多彩なメニューを楽しむことができます。ご希望ならばおいしい日本食レストランを紹介しましょう(笑)。

 

―最後に、好きな日本食を教えてください。
刺身とわさびが好物です。特にわさびの適度な辛さと独特の味が好きです。逆に聞きたいのですが、なぜわさびは日本で生まれたのでしょうか?(笑)

 

マレーシア観光庁 
サイード・ヤヤ執行役員
スポーツ観光ツーリズム開発ダイレクター

 マレーシア観光庁に35年間勤務。多方面にわたる経験をもとに、現在はマレーシアのスポーツ観光資源開発部門のダイレクターとしてゴルフ、ダイビング、フィッシング、マリンスポーツ、モータースポーツなどインバウンド・マーケティングの責任者を務める。
 同庁リサーチ部門所属時はマレーシア国内観光資源・海外ツーリスト動向など調査・分析に尽力。マーケティング部門では、国際営業や広報促進を経験する。観光事業の柱となるホテル・レストランに加え、観光地、アクティビティー施設、国際イベントなどの現場関係者と直接ビジネスを展開することでツーリズム事業を推し進めた。
 マレーシア観光庁の韓国、日本、欧州の海外事務所の駐在の際は、他国の観光ビジネスの現状を吸収。そのノウハウをマレーシアツーリズムに生かすことで数多くの実績を挙げた。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.338(2018年10月1日発行)」に掲載されたものです。

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