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2018年8月10日

気軽に始めてみようシンガポールでランニング

当地では、早朝や夜、いろいろな場所で走る人を見かけます。政府が発表している「全国スポーツ参加調査2011年レポート」によれば、シンガポール国民が「一番実施しているスポーツ」は若年層も高齢層もジョギングです。ジョギングや、もう少し激しいランニングをシンガポールで始めるのなら、どこで何を注意して走ればいいかを探ってみました。

 

 

シンガポールの国民が走る「理由」

シンガポールのランニングの歴史は、国民の健康向上を目的とした政府主導のスポーツ施策から始まります。専用の施設が必要な球技等と比べ、特別な道具が必要ないランニングは、簡単に実施できるスポーツとして1990年代には「Sports for Life」として推奨されることに。公園にマラソンコースが設けられるなど、自分のペースで走れる環境が整ってきたことで、同キャンペーンは一定の成果を上げました。現在ではMOEスポーツ・レクリエーション・クラブ主催となり、国民の活発で健康的な生活を推進するコンテスト「スポーツ・フォー・ライフ フィットネスアセスメント(ウォーク/ラン・テスト : Walk or Run Test)」として開催されています。このコンテストではマラソンレースにおいて賞金がもらえることもあり、走る意欲を積極的に持つことにつながっています。

 

国際的なマラソン大会はまだ少ないのですが、当地は1年中温暖で大会開催可能期間が長く、かつ空港からのアクセスが良く治安もいいため、国外からの参加者にも人気。毎年12月に行われるシンガポールマラソンは2016年には85ヵ国からのエントリーがあったほど。本格的な大会は自信がない人にはサンタクロースの格好で2~5kmを走る「SANTA RUN FOR WISHES」のようなFUNランといわれる大会がお薦めです。

 

「どのくらい」「どこ」を走るのが正解?

「メタスポーツクラブ」のトライアスロンコーチでもあり、ランニング指導も行うエルビラさんに、ラン二ング初心者が注意すべきことを聞いてみました。

 

「体の声を聞いて、無理なく走る習慣をつけましょう」とエルビラさん 。

 

1:距離ではなく時間を重視、まずは走る習慣を身につけよう
初めて走る時は距離ではなく、「まず20分」など時間を重視すること。1時間以内なら食べ物や飲み物を持参せずOK、水分補給は帰宅後で十分です(その際、水に少量の塩分を含ませると効果的)。むしろ携帯すべきは、道に迷ったり、熱中症を発症したりした時のための少額のお金や緊急連絡先をまとめたカード。シューズについてエルビラさんによれば「怪我がしにくくなるなどの理由から上級者は裸足でも良いほどフィットする靴を履くランナーもいますが、初級者は靴下を履きましょう。靴を足に慣らすには、ラン二ング5分、ウォーキング5分など異なる走法を合わせて」とのこと。

 

小物を携帯するには、ファスナー付きのリストバンドなどが便利。

 

走る習慣をつけるため、グループに所属するのも手。「時間帯によってラン二ングから得られる気持ちに違いがあるんです。”朝ラン”は気持ちを前向きに、”夜ラン”は気持ちを落ち着かせます」とエルビラさん。グループに参加する際は走る時間帯も選択の参考にしてみましょう。

 

2:安全第一、まずは体と会話しよう
家の周囲を走る場合は、交通事情を随時チェックして明るい安全な場所を選び、夜間は明るい色のウェアの着用を。車のドライバーがこちらを見てくれていると思いこまず、自分で視認することを習慣づけて。また音楽を聴きながら、あるいはアプリを使いながら走ると「走る理由」が見つけやすくなります。ただし初心者の場合、注意力が散漫になって怪我や事故の原因になることも。安全を期すため、まずは周囲に十分注意しながら走るようにしましょう。

 

レベルに合った「ランニングコース」

走ることが習慣化できたら、次は走る環境を変えてみましょう。当地には、整備されたコースが数多くあります。専門的な場所で女性がラン二ングをする場合は「家からの交通の便がいい」「ランニングコースが設定されている」「参加者数が多い」「治安がいい」「ロッカーがある」「更衣室がある」「シャワーが使える」などのチェックを。軽めに走るランナーが参加しやすいのは、早朝なら「ボタニックガーデン」、夕方なら「イーストコーストパーク」。もう少し本格的に走りたい!という場合は、国営グラウンドへ。一般にも開放されていて自由に走れると共に、上級者も多く、彼らの走り方は参考になるはず。長距離ランを望む場合は「プンゴルウォーターウェイ・パーク」へ。最長コースが15km、かつアップダウンが少ないのが特徴です。とはいえ中級以上向けのコースなので日よけや休憩所が少なく、水分補給も自己管理の範疇。十分な準備をして挑戦を。

 

プンゴルウォーターウェイ・パーク / サイクリングもランニングも楽しめる。
ボタニックガーデン / ロッカーもシャワーも完備。夜、ランニングを楽しむ人も多数。

シンガポール国立大学隣接グラウンド / 老若男女あらゆる人が走ることを自分のペースで楽しんでいる。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.327(2017年11月1日発行)」に掲載されたものです。取材・写真:森迫 紀子

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