シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第2話 相対評価への誤解

人事評価制度 社長が失敗しがちな7つの誤解

2018年4月30日

第2話 相対評価への誤解

 多くの会社において給与査定を行う際は、「相対評価」を行っているというのが一般的なのではないでしょうか。相対評価を行っている会社において多く当てはまると感じているのが、給与、つまり人件費を「コスト」と捉えている点です。

 

もし、給与をあらかじめ予算範囲が決められている“守りのコスト”ではなく、会社を成長させるための“攻めの投資”だと考えたとしたら、どうなるでしょう。

 

 

採用・教育・プロモーション・在庫管理・新商品や新サービスの開発。これらの業務にかかる費用はコストではなく会社の成長に必要な投資ではないでしょうか。

 

給与も「会社の成長に繋がる社員への投資」と考えた場合、評価の仕方は大きく変わるはずです。会社の成長のためには、コストではなく投資の視点で給与を捉えなおすことが必要で、投資の視点で考えるならば、個人の成果を正当に評価する絶対評価とすべきです。

 

 

絶対評価を行う際には、評価の甘辛の排除は必要不可欠です。もちろん管理職も人間ですから、評価に“甘辛”が入り込む余地があるのは仕方ありません。その前提に立って、甘辛傾向を分析しながら評価の仕組みを定量化し、評価する人のスキルを可視化し、運用で改善することで、適切に絶対評価を行うことは可能です。

 

その結果、給与総額が数十万円増えるかもしれません。でも、それはコスト増ではなく戦略的な投資。業績に結びつく目標が正しく設定され、オペレーションの方法・方向が間違っていなければ、給与総額が増加した以上に業績が向上してくるはずです

320web_TRMTeam_MrTao著者プロフィール

あしたのチームシンガポール
Managing Director & CEO 
田尾 豊
1980年生まれ。横浜市青葉区出身。駒場東邦中・高校、慶應義塾大学経済学部卒業後、コンサルティングファームにて経営戦略立案、組織・人事戦略立案、業務プロセス改革などを経験。コンサルティング時代に「どこまでいっても突き詰めると組織の課題は“人”だから・・・」という経営者たちの言葉に強い課題意識を持ち、2014年HRコンサルティングのベンチャーである株式会社あしたのチームに入社。2015年に台湾法人を立上げ2年で黒字化達成。2017年からはシンガポール法人を立上げ営業開始。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.333(2018年5月1日発行)」に掲載されたものです。

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