シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第1話 目標設定への誤解

人事評価制度 海外の日系企業"7つの誤解"

2018年3月30日

第1話 目標設定への誤解

「苦労を重ねてやっと到達できる目標」と、「無理なく楽をして達成できる目標」、あなたの会社にいるスタッフなら、どちらを選びますか?人間は誰しも、自分には甘くなってしまうものです。無理せず結果を出せるのであれば、その目標へ流れてしまうことでしょう。そんな人間心理を見抜き、「目標は自己設定させてはいけない」という方もいます。しかし、多くの経営者は、人事評価のための目標設定について誤解をしているようです。

 

 

一見、合理的なように思える「会社から目標を設定する方法」ですが、実は「目標達成できないのは、会社が設定した目標が非合理で不当だから」という言い訳を生む危険をはらんでいます。自ら納得して設定した目標があれば、能動的な達成努力により生産性も上昇し、その産物として生まれた良質なサービス・製品は、結果的に企業売上を上げるのです。

 

 

 行動目標を自己設定させると言っても、すべて好きなようにさせるのではありません。当然、直属の上司などの「評価者」が、目標の難易度・方向性をきちんとチェックするプロセスが必要です。行動目標の自己設定を通じて、実力よりもやや高い目標を達成するための試行錯誤を繰り返すことで、個人は成長し、組織もより強固になります。自ら設定した具体的な目標と、その達成度合を正当に評価する評価制度仕組みを構築することは、企業成長を促すだけではなく、企業防衛も実現可能な、まさに理想的な人事評価運営方法なのです。

 

人事評価制度を専門に携わってきたコンサルタントがあなたの会社を無料診断!
ご相談はこちらから

320web_TRMTeam_MrTao著者プロフィール

あしたのチームシンガポール
Managing Director & CEO 
田尾 豊
1980年生まれ。横浜市青葉区出身。駒場東邦中・高校、慶應義塾大学経済学部卒業後、コンサルティングファームにて経営戦略立案、組織・人事戦略立案、業務プロセス改革などを経験。コンサルティング時代に「どこまでいっても突き詰めると組織の課題は“人”だから・・・」という経営者たちの言葉に強い課題意識を持ち、2014年HRコンサルティングのベンチャーである株式会社あしたのチームに入社。2015年に台湾法人を立上げ2年で黒字化達成。2017年からはシンガポール法人を立上げ営業開始。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.332(2018年4月1日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第1話 目標設定への誤解